「八木秀次氏、男女同宿など実例の“非を認めた”」
当BLOGでも何度も触れてきたように、ジェンダーフリーバッシングにはほとんど勇み足しかないのは確かなんですが、どういう取材の過程であの八木さんがこう答えたのかが気になりました。気になったので、直接記事にあたってみる。もしかしたら八木さんはまたどこかで「偏向記事の許されざる捏造」とか反論するかな。
「勇み足があった」。昨年十一月、対面した「新しい歴史教科書をつくる会」の八木秀次会長は非を認めた。二〇〇三年、鹿児島県議会で取り上げられた全国の学校におけるジェンダーフリー教育の実例に関し、「関係自治体や学校が事実を否定した」とする本紙報道を、著書で全面否定したことだ。
問題の実例は「東京の高校で修学旅行時に男女同宿させた」など九件。八木氏は二件は伝聞と週刊誌報道で情報を得たが、学校など当事者に一切確認していない。残る七件は「知らない」と答えた。
〇三年に実例を挙げた吉野正二郎県議(自民)は〇五年六月、県議会で八木氏の著書を引き、自身の正当性を強調した。その後、再三取材を要請するが拒否、実例を裏付ける根拠は示さないままだ。
「保健福祉行政に絡む疑惑事件がある」。同年九月の県議会では栄和弘議員(自由連合)がそう発言した。委員会で「議会の権能として解明する責務がある」と参考人招致を提案。栄議員の発言のみに基づき「疑惑」の当事者とされた県議、社会福祉法人、ゼネコン関係者が十月に招致され、栄議員らの厳しい追及に遭った。しかし栄議員が「疑惑」の根拠とする告発人は欠席。再度の要請も欠席した。
そして参考人招致に消極的だった他委員を「疑惑にフタをした」と批判した栄議員自らが、十二月の委員会を急きょ欠席。委員会は「発言を信用できない」として審議を打ち切り。栄議員の問題は政治倫理審査会に場を移した。
いつどこで誰が何を。証拠は。議会は酒場ではない。言いっぱなしは許されない。