もうすぐ40代になる僕が、スプラ2でウデマエXになった話

スプラトゥーン2のガチマッチ、全ルールでウデマエXになりました。ランキングでのベストは600位ほど。いまはXパワー2300あたりをうろちょろしてます。総プレイ時間は3700時間ほど。今度は王冠をつけてみたいという気持ちで、楽しんでいます。

 

きっかけ

もともとスプラ2は完全にヌルプ勢。アクションやFPSは苦手だったので、暇な時に、特に戦略も目標も何もなく楽しんでいました。ファミコン世代である僕は、ジャイロ操作が苦手であったため、ジャイロを切ってのプレイ。そんな状態で、2000時間くらい、ヌルプを続けていました。

 

スプラ2にはウデマエという名のレベル区分があり、C<B<A<S<Xの順に強くなります。それぞれの段階に+(プラス)と−(マイナス)があり、さらにSには「S+9」まである。Xは、「S+9」まで勝ち続けて、ようやくたどり着けます。

 

僕は大体「A−」から「S+1」くらいをうろちょろしていました。そこから上に行くのには、よほどの才能がいるんだろうなと、雲の上を眺めるような気持ち。戦術まとめサイトなども見ることなく、実にのんびりとやっていました。

 

プレイ時間が2000時間を超えた頃、プレイ実況のYoutube動画を見はじめます。喋りながら、ネタも仕込みながら、それでも上位に食い込む配信者たち。時にはランキング1位を、さらりととってみせる。そんな猛者たちが、テクニックやコツなどを解説してくれるものです。

 

動画を見ていると、「自分もX目指してみようかな」という気持ちが湧きました。才能もあるでしょうが、ある程度は「勤勉さ」でカバーできるんじゃないか。そんな手応えを感じたからです。

 

まずはジャイロオンにした

まず手始めに、ジャイロ操作をオンにしました。ジャイロ操作は、コントローラーの持つ角度によって画面操作ができるものですが、不慣れな状態だと画面がガクガクし、酔うような感覚に襲われます。しかし、上達するには、ジャイロオンは不可欠でした。あ、コントローラーはもともと、プロコンを使っています。

 

例えば自分の真横から、相手プレイヤーが接近していた時。そのプレイヤーを倒すには、当然、相手の方を見なくてはなりません。ジャイロオフだと、コントローラーの方向スティックを操作しますが、それだと真横を向くのに時間がかかります。真後ろを向くなら、体感で0.5秒くらいはかかるでしょうか。「ぐいーーーん」と画面を後ろに向けている間に、撹乱されてやられてしまいます。

 

ジャイロオンにしていれば、真横も真後ろも一瞬で向ける。それができるとできないとでは、キル数にもデス数にも、大きな差がでます。そのことに気づいて、ジャイロをオン。慣れるのに100時間くらいはかかったと思います。

 

他にもゲーミング環境をちょこっと改善した

ジャイロに慣れる次にしたのは、音響環境の見直しでした。スプラは、インクを塗り、インクに隠れ、インクで相手を攻撃するゲーム。インクの中に潜ることをセンプクと言いますが、センプクしている相手を見つけるには、視覚だけでなく聴覚も大事になります。近くにセンプクしている相手プレイヤーがいると、「プクプク…」と小さく音が鳴る。テレビから音を出してプレイしている間はまったく気づきませんでした。

 

そこで、ゲーミング用にヘッドフォンを使用。すると、センプク音はもちろんのこと、敵の接近音が、どの方向になっているか、立体的に把握できるようになりました。そうすれば当然、反応速度も変わります。これは効果的面で、全く違うゲームのように、プレイヤーたちの位置が鮮明にわかるようになりました。

 

音で相手位置を把握し、ジャイロ操作でスムーズに方向転換。それに加えて、「テレビとどれくらいの距離に座るか」を固定しました。こうした見直しで、ランクが「S+」より下がることはなくなりました。「S+」から「S+3」の間を行ったり来たり。でも、そこからはなかなか伸びず。環境改善でできるのは、自分の足枷をなくすくらいまで。そこからは、自分自身の成長が必要のようでした。

 

プレイ動画は教科書になった

キャラコン上達、立ち回り上達、エイム上達、マップ特性の把握、強ポジの把握、マップおよびルールごとの強ブキ、強ギアの把握……。強くなるためには、こうした各項目を育てていくことが必要かと思います。僕はこの中でも、エイムが全く上達しません。チャージャーなんてもってのほか。

 

チャージャーが上手い人が、解説動画で「強ポジからのチャージャーは、無敵状態の的当てのようなもの」と発言していました。でも僕がチャージャー担いでガチマに潜ろうものなら、むしろこちらが格好の的にされるでしょう。

 

幸いスプラには、エイムが上手くなくてもそれなりに使えるブキはあります。ヒッセン、ローラー、ホクサイなど、エイムがある程度雑でも、キルが取れるブキ。あるいはわかばモデラーのように、スペシャルやヌリで貢献するブキ。トーピードやビーコンなど、サポートで役立つブキなどです。そんなこんなで、「田植え職人」「マルミサ連打」「アーマー回転」など、いろいろな役割を演じてみたりしました。なお、エイムが下手なので、「ハイプレ連打」は苦手でした。

 

ただ、これらの役割にも限度があります。ある程度以上、安定して勝つためには、「味方のことをサポートできるポジション取り」「デスしない立ち回り」「人数不利でも圧力をかけられる立ち回り」「塗り維持での盤面優位の確保」「負け筋を作らないために後方にスパジャンできる選択肢」など、細かな判断が必要になります。一点突破のネタギアでは限度があり、編成事故も起きやすいので、複数の戦術の使い分けに対応できるようにならなければいけない。

 

色々な動画を見ていると、著名プレイヤーは、そのプレイヤーのアイコンになるほどに使い込んだブキがあります。例えばケルデコ、ボトル、ロングブラスター、ローラー、ハイドラなど。多くの猛者は、とびぬけてエイムが上手く、真似しようとしてもなかなか難しい。まるで相手位置を全て把握しているかのように立ち回り、まるで自分のインクに相手が飛び込んできているかのようにキルを吸い寄せる。

 

中には、スパイガジェットという、決して強いとは言えないマイナーブキで、上位勢にランクインしている配信者もいたりして、勇気付けられたもします。エイムは見ているだけでは上達しませんが、立ち回りはとても参考になります。「トラップを次々置いて、塗り確保とセンサー付与」「トーピードは転がすもの」といった、サブの使いこなし方も勉強になったし、攻略方法も学べました。

 

選んだのは…クラブラネオ?!

猛者たちの動画を見ると、頻繁にマップを開いて、盤面を確認しているのがよくわかります。リスポン以降、自分がどこに行けばいいのか。どのブキを持つ相手が対面で強いのか。こうした確認がなければ、特にアサリやホコで上位に行くことはできないんだなとわかりました。

 

さらには自分に合ったブキを、使い込んで慣らすことが必要だとわかりました。僕はエイムが苦手なので、後衛ブキは向いていない。なら、前線か中衛で、何をするのが自分に合っているのか。いろんなブキを試してみました。

 

そんな僕にマッチしていたブキは、クラブラネオ(クラッシュブラスターネオ)。「パンパンパン」と、短射程で連続攻撃するブラスター。キル速は遅く、射程は短く、塗りが弱い。クラブラ無印はスペシャルがハイプレだけど、クラブラネオはマルミサで微妙。カーリングボムは移動サポートと牽制や撹乱がメインで、キルにはあまり向かない。射程=正義、となっている最近のスプラだと、格好の餌になりがちなあいつです。

 

味方にいると舌打ちされそうな、そんなブキで、全ルールウデマエXまで行きました。エイムが下手だけど、立ち回りでカバーするというスタイルに合っていたからです。

(※ホコだけは、どうしてもS+9から上に行けず、索敵に優れた赤ザップでXに行きました)

 

クラブラに限らず、ブラスター系が特に相性がいいのはヤグラですが、エリア付近までは油断しがちなエリアルールでは、高低差と壁を利用して相手チームを減らしたり、対物ギアをつけてエリアルールに多いバリアを秒速で剥がしたり。イカ忍とヒト速ギアをつけて、アサリ付近で待機して、取りに来た相手を壁裏から削ったり。ホコはどうしても、対面での勝負が増えがちなのですが、シューター系の味方のサポートをしながら、相手を削ったり、カーリングやマルミサで牽制したり。特に壁や高低差を利用することで、「ウザいクラブラ使い」の仲間入りができたように思います。

 

強ブキ使いこなしてX帯で安定

そんなこんなでXに行ったのですが、さすがにXになってからは、クラブラネオでさらに上位ランクに入るのがキツくなってきました。月頭だけ上位勢に食い込んだものの、実際、トップランカーにクラブラネオはほとんど見当たりません。

 

しかし、思わぬ拾いものがありました。「クラブラネオでXにいく」というプレイを重ねたおかげで、どのブキでも相応の立ち回りができるようになったこと。それと、エイムが少しだけ上達したのです。チャージャー担いでいくほどのエイム力はないですが、シューター系ブキであれば、安定していられるくらいにはなりました。

 

マップを見る癖がつき、味方のサポートに行く判断ができるようになったこと。特にサポートは、「挟む」「圧をかける」「牽制する」「削る」など、いろんなレパートリーがあることを学べました。

 

今はクラブラネオ以外にも、ルールごとに、自分にマッチしたブキを担いで、ガチマッチに潜っています。エリアはガロン、ホコはダイナモ、ヤグラはノバ、アサリはヒッセンがお気に入り、X帯中位で安定するようになりました。一方、他のどのブキにもそれぞれの魅力があって、いつまでも飽きない。サブ効率ガン積みでボム転がしまくるのも、イカイカ忍ローラーであばれまくるのも、ホクサイやパブロで敵陣を荒らすのも。このままだと、プレイ時間が4000に達するのも、そうかからなそうです。スプラ3楽しみ。