本日のメインディッシュ

『LEFT ALONE 1』鑑賞記。
昨日、『LEFT ALONE 1』を見に渋谷ユーロスペースに行ってきました。どうせ空いてるだろうと思って開演20分前に行ったのですが、その時既に長蛇の列が出来ていて驚きました。立ち見も出るほどの大盛況で、しかもみんな上映時間まで本を読んでいたりするものだから、なんだか不思議な感じ。客層はバラバラで、若者も多かったり、でもやっぱり女性が少なかったり。映画系の関係者の顔もちらほら見られ、chikiが映画学の授業をとっていた恩師もいたのでご挨拶させていただいたりして上映開始を待ったのでした。




そんなこんなで上映開始。『LEFT ALONE 1』は、すが秀実さんの案内のもと、ニューレフトの歴史を追っていくドキュメンタリー。演説をするレーニンの写真から、その瞬間に存在したはずの、そこに写っていたはずのトロツキーの姿が抹消されていることを指摘するナレーションから始まり、サークルスペース移転阻止闘争にて――モーニング娘。のLOVEレボリューション21にあわせて踊りながら――抗議に参加しているスガ秀実さんが映る。そこでchiki、「なんだこりゃ、ワケワカラン」と思いつつ「これは面白い、最後まで見なきゃ」と思う。そこに畳み掛けるように、柄谷行人による「すが秀実=ウンコーヽ(・∀・)ノ」の比喩(見所なので、詳しくはその目で見てください)。何度も出てくる一匹で砂漠の中をウンコを押して、逆さまに歩く糞ころがしの姿がすがさんに重ねられているようでユーモラスだった。そのテンションが落ち着き、静かに松田政男鎌田哲哉西部邁との対話が続くのですが、要所でユーモラスな笑いが何故かもたらされるのが不思議な魅力の映画でした。早く続きが見たい。




映画の後は、井土紀州監督、スガ秀実さん、松田政男さんによる舞台挨拶。2000年から撮影を始めたが、編集に時間がかかってしまった。1998年に監督した『百年の絶唱』から7年経ったが、上映を迎えられて感無量と挨拶する井土さん。この映画や関連する本をきっかけに討論に参加してほしいと呼びかける、あいにく風邪をひいていたすがさん。討論ということで早速だが、どうしてすが秀実が1968年に「偏執※」するのか(※=偏執と編集をかけた洒落)、part.2では論争を展開しているので見てほしい。そっちの僕の方が格好いいと、牽制しながらも笑いを誘う松田さん。挨拶は5分ほどで終わったが、短いながらも挨拶が聞けてうれしかったです。




その後、司会の方から関連本の紹介。レフトアローンの書籍版や、知の攻略シリーズ1968、重力02、サウンドトラック等の紹介の後、「何故か<LEFT ALONEライター>も販売しております」とのこと。会場から「一体、どこの誰が買うんだー!!」という類の笑いがおきました。「喫煙率が高いだろうと思って作っちゃいました。赤・白・黒の三色セットでーす!」とのことで、chikiもひとしきり笑わせていただきました。

























で…


























買ってるし。















しかも、裏面には…





















KEEP LEFT!!












こんなライター、他にない。





舞台挨拶も終わり、会場の外ですがさんと雑談してからユーロスペースを後にする。風邪が本当に辛そうなので、お大事にしてください。ところでライター、買ったはいいけど、どうしよう。chiki、タバコも吸わないので、読者プレゼントにでもしようかな。どうせ応募ないと思うけど(笑)。