「福島さんちの2011年原子力防災カレンダー」

常円寺を取材させていただいた際(http://d.hatena.ne.jp/seijotcp/20120331/p1)、原発事故前に配布されていたカレンダーを見せて頂いた。福島県が発行した、「福島さんちの2011年原子力防災カレンダー」 というタイトルのカレンダー。事故後、和尚のもとに、怒りながら持ちこまれたものだそう。


「すごいカレンダーでしょう」と和尚。確かに、今見ると、シュールなブラックジョークのようにしか見えない。とりいそぎ、その場で撮影させていただいた。いくつかの媒体では既に紹介されたとのことだけれど、記録も兼ねてエントリー化しておく(全ては記事にできていないが、和尚には他にも、実に様々な情報を丁寧に教えて頂いた)。




「【福島県】このカレンダーには、万一、原子力発電所に緊急事態が発生した場合に、地域のみなさんが取るべき行動が書かれています。ぜひご家族で内容を確認し、行動について話し合い、全員がよく見える場所に貼って、みなさんのお役にたててください。」




「事故がおきた場合に備えて、いろいろな対策が決められているよ。」




原子力発電所で事故などがおこったときは、様々な方法で知らせてくれるよ。」「デマなどに惑わされないように気をつけ、自分勝手な行動はつつしみましょう。」




「屋内退避の指示は、防災行政無線などで知らされるから、よ〜く耳を傾けてね。」




「避難の指示が出たら、情報をきちんと確かめて、あせらず協力し合って避難しよう。」




「避難所では健康相談や応急手当も行われるよ。困った時は、係の人に相談を!」




「屋内に保存されている食べ物は安全だよ。日頃から保存食を準備しておこうね。」「飲食物摂取制限時には、屋内に保管してあるもの以外は飲食しないようにします。たとえ自分で作ったものでも、屋外で作ったものは飲食してはいけません。」



「屋内退避 避難の解除 屋内退避、避難が解除されても、引き続き皆さんの健康維持や地域の復旧を支援します。」「事故後も、国・県・町は協力して、みなさんの健康維持と地域の復旧に取り組みます。」




「緊急時に役立つ準備品」「もしもの時の集合場所と連絡先」


【このカレンダーについて言及しているブログ】


「福島さんちの2011年原子力防災カレンダー」 お見せします。/ あなたに元気をあげたくて!!
http://blogs.yahoo.co.jp/y58122001/52574435.html

中身がとても充実していて、事故後東京電力が「事故は想定外」と話していたのに何故かスッキリしないのです。


原発事故検証 つるりん版 その1 / つるりん和尚のああいえばこうゆう録
http://blogs.yahoo.co.jp/oharuzizo/archive/2011/12/22

以前にも「福島さんちの2011年原子力防災カレンダー 」なるものが何も役に立っていなかったことを『福島復興プロジェクトチーム「花に願いを」』のブログで紹介しました。
これの最終ページに記載されているいざという時の避難場所に向かった人でさえ、まともな対応はとられず結局は自家用車で避難することになり・・・
受け入れ先も設置されていなかったので、個々に知人を頼って身を寄せました。
しかも「スピーディ」が使われなかったことにより、福島市方面に逃げた人も大勢いました。


福島さんちの2011年原子力防災カレンダー / 人生は365歩のマーチ
http://ameblo.jp/hananinegaiwo/entry-11025628800.html

2011年のカレンダーっていつ発行するんだろう。
へぇ〜。想定外ねぇ〜。 (°д°;)