2ちゃんねる閉鎖騒動のコピペについて。

zakzakの記事を発端に、アンチの人も、ライクじゃなくて愛してるな人も、ガチで閉鎖すると思っている人も多くいたみたいで、ちょっとした祭状態になっていました。万が一(0.01%ってことですね)記事が本当だとしてもサーバーが止められるとまでは書いてないので、「ドメインが差し止められたのなら新しくドメインとればいいじゃない」(モナー・インターネット)とか思うんですけど、それはさておき「2ちゃんねる閉鎖騒動で、活発化するFLASH職人」にあるように、これを機会に面白いFLASHが量産されているのでたまに「閉鎖祭」とかやって「2ちゃんねる時代」を相対化したりノスタルジーにひたって活発化するのは面白いと思った。


ところで、「2ちゃんねらーは「クビくくれ」 アナウンサー発言で「炎上」」という記事に「ひろゆきさんとおぼしき人物が2ちゃんの掲示板に「もう疲れたです。来週で終了」などと書き込んだと話し…」とあるんですが、これって「黙然日記」さんも紹介しているコピペのことだろうか。

1 ひろゆき@どうやら管理人 ★ New! 2007/01/12(金) 14:25:39.60
もう疲れたです。

来週で終了ということで。

17 FOX ★ New! 2007/01/12(金) 14:28:03.56 ID:???
おつかれさん。

鯖の契約解除の準備してきます

63 root▲ ★ New! 2007/01/12(金) 14:30:22.06 ID:???
お疲れ様でした〜


だとしたら、元スレを見る限り、「ひろゆきさんとおぼしき人物」どころか、そもそも2ちゃんねるですらなくて「VIP別荘」「ニュース速報(VIP) なす板(避難所)」なのでふ。このスレッドとか「★」で検索(Ctrl + F)してみると、「ひろゆきさんとおぼしき人物」だらけだ(笑)。


ただ、「祭り」に際してこういうコピペが頻繁に出回るのも興味深い。オルポートとポストマンが、『デマの心理学』で「流言の量は問題の重要性と状況のあいまいさの積に比例する」[R(流言 Rumor)=i(重要さ importance)×a(曖昧さ ambiguity)]いう有名な公式を提示したけど、ある種のコピペも流言飛語と似たようなメカニズムで広がっていく。ワンフレーズあるいは短フレーズで分かりやすいコピペって、リアリティの希求(現実はこうだ、という確からしさのよりどころを求めること)に手っ取り早く回答をほどこしてくれるし、逆に手っ取り早くリアリティの希求に回答をほどこしてくれるコピペは、あっという間に広がったりする。「ヒミツの大計画」なんかは象徴的だと思うけど、その手のコピペが言説上の暴力と結びつくことも多いから、注意すんべと帯を締めなおしたくなった。


にしても、祭って、「○○の終焉」とかって騒ぐときが一番盛り上がるような気がする。「文学の終焉」とかポストモダニズムとかもそうだけど、「日本が終る!」と叫んでいる人って、大変に盛り上がっていて楽しそうだ。もちろんいきいきすることは大事な機能だけど、程度と発露にもよるからこれも注意しなきゃ。



追記
そういえば、ひろゆきzakzak「失踪してなくても『失踪』って記事を書く新聞が売れるわけで。『2ch閉鎖』って書くとまた、新聞が売れるということじゃないかと」と批判したことについて、zakzak「夕刊フジ(13日付)報道では閉鎖について一切言及していない」と書いているけど、少なくともweb上の見出しは「「2ちゃんねる」閉鎖か 仮差し押さえ請求、再来週にも強制執行」ってものだったり、確かキヨスクの広告にはでっかく「2ちゃんねる閉鎖」(停止、だっけ? あー写メ撮っておけばよかった)って書かれていた覚えがあるので、ちょっとそれはないよ。