チェーンメールだと気づかせるアーキテクチャは必要か?

Gmailでは、「添付」という言葉を含んでいるメールにも関わらず、添付ファイルが付いていない場合、次のようなメッセージが出てくる。僕自身、何度かこのメッセージのおかげで、添付忘れを防ぐことができた。

ファイルを添付しましたか?
メッセージに「添付」と書かれていますが、ファイルが添付されていません。
このまま送信しますか?

また、インターネットエクスプローラーは、いつぞやのバーションからか、ポップアップブロック機能がつき、「本当にこのポップアップを許可するか?」と問われるようになった。おかげでブラクラやうざったらしい広告などに引っかからなくて済んだ人も多いだろう。


システム、アーキテクチャの改善は、時に「リテラシーが決して高くない人」や「ハンデを背負っている人」にも優しい情報環境を提示する。スパムメールが自動的にゴミ箱行きするように、チェーンメールについても、「このメールには、ここしばらく出回っているチェーンメールの内容と酷似した文章が含まれており、注意喚起が行われています。確認が必要な方はこちら(まとめサイトなどのリンク)。このまま送信しますか?」という注意書きが表示されるなどすれば、今よりチェーンメールを抑えることができるかもしれない。


万人のリテラシーを上げることは不可能だし、こうした時期にデマやチェーンメールが流布するのも避けようがないことだ。だとすれば、そういうシステムが仮に可能だとした場合、実装したほうがいいのだろうか、どうだろう。


まあ、いましばらくは、一部の「検証屋さん」たちと頑張ってソースの確認をし、注意を促すことで、少しずつデマを中和しているような段階が続きそう。人海戦術以外の選択肢がなにかないものだろうか、サステナブルな仕方でデマへの中和情報を提供できるようにならないものだろうかと考えながらも、シコシコと確認作業を続けているものであーる。