セミナーのお知らせ

タイトル
荻上チキ×芹沢一也「ウェブ以後のモダン」
概要
ウェブ以後のコミュニケーションは、その利便性の裏側に新しい「リスク」を抱えることとなった。ビジネスの領域においては、既にそのリスクとチャンスの二面性について多くの議論が行われている。しかし文化・教育・政治の領域においては、未だ流言飛語に等しい水準の議論が横行しがちだ。メディア史を振り返ると、このようにビジネス領域の議論が先立ち、独特の文化や様式が作られ、教育・政治領域における議論がそれに苦言を呈しながらスローモーに対応をしていくという現象は不可避的であるともいえる。一方でウェブ以後のコミュニケーションにおいては、これまでのメディア史とは決定的に異なる、ラディカルな変化を私たちの社会に要求しているかのようにも語られる。それは私たちがこの数百年のうちに積み重ねてきた「近代」というパラダイムの枠組みに対して、<反省>的な検証を突きつけるものであるようだ。セミナーでは、メディア<批判>史を振り返りつつ、「近代」およびインターネットを取り巻く言説をめぐり、「後期近代社会」「ポストモダニズム」の強い影響を受けてきた「テクスト論」と「メディア論」という二つのツールを用いながら議論を深めたい。また、「炎上」「学校裏サイト」「プロフサイト」「情報漏洩」「出会い系サイト」など、出来る限り具体的・時事的なケースを元に議論を行うことで、歴史的な議論と現代の社会問題とを紐付けると共に、ウェブ社会を生きるうえで実践的な技法を共有することにも努めたい。
日時
2008年2月10日(日) 14時〜16時
場所
Synodos 〒154-0003 東京都世田谷区野沢2-3-1-101
東急田園都市線駒沢大学駅より徒歩13分
渋谷駅南口発 東急バス、野沢龍雲寺循環に乗車、野沢龍雲寺駅にて下車、徒歩2分
定員
10名 (募集中)
費用
7,000円(学生・大学院生 3,000円)
詳細
http://kazuyaserizawa.com/synodos/seminar/index.html#12