ザ・あとで読む

ああ、本が読みたい本が読みたい本が読みたい。暖かくなると、なにかしたくてうずうずしませんか? chikiは花粉症で鼻がむずむずしますが。というわけで、まだ買ってないけどこれから読もうと思っている、あるいはまだ発売していないけれど出たら買おうと思っている本、あるいはもう入手しているんだけどまだ読んでないやあはは、という数冊ピックアップしてみるコーナー。書評ではありません、まだ読んでませんから。続くかどうかは不明。



大橋洋一『現代批評理論のすべて』(新書館)
大橋洋一さんの新刊。大橋さんの本は、スポンジに水がすーっと入っていくように分かりやすく読める。大学に入りたての頃に読んだ『新文学入門』は、単に理論を紹介する概説書に留まらず、要所にちりばめられた批判的な視座が面白かった。忘れないように予約しておきましょう。


中沢新一『芸術人類学』(みすず書房)
中沢新一さんの新刊。芸術と人類学の融合をもくろむ野心的な一冊だとか。中沢さんの本は、今でも驚くようなアイデアが書かれていたりするので、やはり気になる。


小熊英二『日本という国』(理論社)
小熊英二さんが、幼い子どもにポストコロニアリズムを叩き込むための本に違いない(ぉぃ)。小熊入門としては格好の一冊になるかも。このシリーズ、面白いの結構ありますよね。


山口二郎ほか(編)『市民社会民主主義への挑戦―ポスト「第三の道」のヨーロッパ政治』(日本経済評論社)
山口二郎さんらが、イギリスとドイツの社会政策の分析を通してヨーロッパの民主主義を再考。その考察は日本の政治言説にも役立つと思われる。「第三の道」の具体的実践を探る経緯が書かれているとのことなので、その辺が気になる人はぜひ。


熊沢誠『若者が働くとき―「使い捨てられ」も「燃えつき」もせず』(ミネルヴァ書房)
タイトルだけを聞くと、『ニート フリーターでもなく失業者でもなく』の類似品なのかと思ってしまうけれど(ぉぃ)、これは実労や労組といった観点からニートやフリーターを扱っている本らしい。正社員や若者を地続きの存在として捉えた本らしいので期待。本田由紀さんも推薦しています。


山本理顕(編)『私たちが住みたい都市 身体・プライバシー・住宅・国家 工学院大学連続シンポジウム全記録 』(平凡社 )
伊東豊雄×鷲田清一松山巖×上野千鶴子、八束はじめ×西川祐子、磯崎新×宮台真司カップリングで展開された、ガチンコの都市論とのこと。最近「設計」や「技術」というタームが再度注目を集めているだけに、必読な一冊かも。