評論家が選ぶ今年の3冊を淡々と記録するよ

鹿島茂(仏文学者)
本谷有希子腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」(群像12月号)/舞城王太郎「パッキャラ魔道」(群像5月号)/大道珠貴「旬」(文学界7月号)


川村二郎(文芸評論家)
津島佑子「ナラ・レポート」(文芸春秋)/松浦寿輝「あやめ 鰈 ひかがみ」(講談社)/笙野頼子「金毘羅」(集英社


川村湊(文芸評論家)
津島佑子「ナラ・レポート」/松浦寿輝「半島」(文芸春秋)/笙野頼子「金毘羅」


菅野昭正(文芸評論家)
加賀乙彦「ザビエルとその弟子」(講談社)/笙野頼子「金毘羅」/津島佑子「ナラ・レポート」


島田雅彦(作家)
古井由吉「野川」(講談社)/笙野頼子「金毘羅」/平野啓一郎「滴り落ちる時計たちの波紋」(文芸春秋


松浦寿輝(作家)(以上6名、「回顧2004 文学 小説は役割を終えたのか」より)
桐野夏生残虐記」(新潮社)/辻原登ジャスミン」(文芸春秋)/古井由吉「野川」


すが秀実(文芸評論家)(呑んでるときに聞いたので公式のものはと違うかも:汗)
大西巨人「深淵」(光文社)/柳美里「8月の果て」(新潮社)/笙野頼子「金毘羅」


角田光代(作家)「週刊読書人アンケート特集:2004年の収穫」より)
ジュンパ・ラヒリ「その名にちなんで」(新潮社)/江国香織間宮兄弟」(小学館)/ティム・オブライエン「世界のすべての七月」(文藝春秋


清水義範(作家)
佐伯一麦「鉄塔家族」(日本経済新聞社)/柳美里「8月の果て」/町田康パンク侍、斬られて候」(マガジンハウス)


豊崎由美フリーライター
ジーン・ウルフケルベロス第五の首」(国書刊行会)/T・R・ピアソン「甘美なる来世へ」(みすず書房)/コニー・ウィリス犬は勘定に入れません…あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎」(早川書房


榎本正樹(文学研究者)(以上三名、「ダ・ヴィンチ」より)
「定本 柄谷行人集」(岩波書店)/柳美里「8月の果て」/阿部和重シンセミア


渡部直己(文芸評論家)(週間読書人の鼎談を参照)
田口賢司「メロウ」(新潮社)/柳美里「8月の果て」/笙野頼子「金毘羅」


川上弘美(作家)
古井由吉「野川」/笙野頼子「金毘羅」/松浦寿輝「あやめ 鰈 ひかがみ


松山巌(作家、評論家)
種村季弘「畸形の神 あるいは魔術的跛者」(青土社)/高貝弘也「半世記」(書肆山田)/町田康パンク侍、斬られて候


湯川豊東海大学教授)
アリステア・マクラウド「冬の犬」(新潮社)/辻原登ジャスミン』(文芸春秋)/村上春樹アフターダーク」(講談社


高山文彦(作家)(以上4名、「2004年 読書委員が選ぶ「私の3冊」1」「2」「3」より)
辻井喬「父の肖像」(新潮社)/鎌田慧狭山事件」(草思社)/唐十郎「泥人魚」(新潮社)


湯地朝雄(文芸評論家)
大西巨人「深淵」/柳美里「8月の果て」/楠見明彦「ラジオアクティブ・ラブ」(文學界六月号)


山口直孝(大学教員)
大西巨人「深淵」/笙野頼子「金毘羅」/原寮「愚か者死すべし」(早川書房


武田浩(編集者)
大西巨人「深淵」/綿矢りさ蹴りたい背中」(河出書房新社)/柳美里「8月の果て」


島田昭男(名誉教授)(以上四名、「思想運動」2005年特大号=NO.730より)
大西巨人「深淵」/柳美里「8月の果て」/多和田葉子「旅をする裸の眼」


斎藤美奈子(文芸評論家)
笙野頼子「金毘羅」/舞城王太郎好き好き大好き超愛してる。」 /村上春樹アフターダーク


高橋源一郎(作家)(以上二名、「SIGHT別冊 「日本一怖いブック・オブ・ザ・イヤー2005」」より)
町田康パンク侍、斬られて候」/古井由吉「野川」/柳美里「8月の果て」






以上の記録を受け、評論家が選んだ2004年のベスト5冊は、勝手に以下の通りということにしたいと思います。






柳美里「8月の果て」
笙野頼子「金毘羅」

古井由吉「野川」

大西巨人「深淵」
桐野夏生「残虐記」





2005年も楽しみですね。皆様、ご協力ありがとうございました!