人妻もの(違)
ブログ離れ、進みすぎ。いや、離れても何の問題もないんだけれど、たまには更新してみるのもわるくないよね、ということで本の感想を軽く。
門倉氏の『人妻の経済学』がツイッターのフォロー周りでにわかに話題になっていたので読んでみたんだけど、ビックリするほど得るものがなく。オリジナルのデータも、たまにみせる解釈も、微妙。エンコー世代だから売春をするのに抵抗がない?はぁ…。同じ人妻ものなら、
- 作者: 鈴木大介
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2010/03/01
- メディア: 単行本
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今読んでるコッチのほうが面白い。まだ途中なんだけど。朝日出版社の担当編集に献本していただいたもの。だから褒める、なんて気持ちはさらさらなく、むしろ最近は自分でも売春や出会い系に関わる聞き取り調査などをしている分、細かな描写を照らし合わせてみたりしながら読んだりしているのだけれど、良書、だと思う。
出会い系サイトを利用して売春するシングルマザー。彼女たちがなぜ売春するのか。その大きな理由の一つは、貧困。教育や福祉から排除され、血縁も頼れず、むしろDVを振るう夫から逃げなくてはならない、などなどなど。彼女たちに売春を選択させる様々な事情が、丁寧な描写で切り取られている。「ルポ」であるがゆえに、具体的解決の提案などは書かれてなさそうなんだけれど、そうした議論をするための参考図書として大いに役立ちそう。