1968+40
昨日のイベントでは、テーマがテーマだけあって年齢層の幅広い、400人以上の方に来場いただいたとのこと。ありがたや。既にレポがいくつかあがってますので、ご紹介。
http://uiyun.jugem.cc/?eid=2355
http://blog.goo.ne.jp/li006011/e/9a8386647250ff7ebe3ea752de2fceaf
http://d.hatena.ne.jp/klov/20080924/1222235472
http://d.hatena.ne.jp/naoya_fujita/20080923/1222183831
http://d.hatena.ne.jp/man_machine/20080923#p1
http://web.sfc.keio.ac.jp/~ryosuke/tippingpoint/2008/09/synodos196840.html
http://d.hatena.ne.jp/naoka56/20080923/1222180374
せっかくなので、冒頭での挨拶をうp。
本日は大変お忙しい中、お集まりいただきましてありがとうございました。本日司会をつとめさせていただきます、荻上チキと申します。なにとぞよろしくお願いいたします。まずはじめに、ごく簡単に本日のイベント、シノドスと立教大学との共催シンポジウム、「1968+40 全共闘もシラケも知らない若者たちへ」の趣旨をご説明させていただきます。
1968年から40年たった今年、世界各地で「68」的なものを再考する企画やイベントが展開されております。パリの五月革命、東大安田講堂占拠といった「事件」のみを引き合いに出さずとも、68年はニューレフト、リベラリズム、(主に転向を経由した)保守、およびネオリベラリズムといった、様々な思想的形態をめぐる激しい議論やその萌芽が、ある飽和点に達した年でもあり、それらは現在にも多くの持続をもたらしています。その持続の意味に対する考察を通じ、ただただ「歴史的到達点」への「回顧」を行うのではなく、また、カッコつきの「実現しえたかもしれない可能性」をラディカルに叫んで競い合うというものでもない、現在そして次世代へのフィードバックを適切に働かせるための想像力を構築することが、当シンポジウムを準備するための動機の一つとなっております(歴史の隠蔽と同様に、持続の肯定が自己目的化することもまた、避けられなければならないからです)。
当シンポジウムを主催するシノドスは昨年、芹沢一也を中心に作られた批評ユニットです。現在はメールマガジン「αシノドス」他、様々なコンテンツ発信やイベントを通じ、変動する状況に最適な「集い」を構成する批評装置として展開しているものです。「いま・ここ」に起こっている現象のみの分析では、多くの誤謬を招きがちであることから、これまで様々な論者と「集い」、歴史を紐解きながら、アクチュアルな争点の言説化を行ってまいりました。
シンポジウム開催の直接のきっかけとなった、すが秀実さんとの交流をはじめ、橋本努さん、酒井隆史さん、鈴木謙介さんといったパネリストの皆さんは、既にメールマガジン「αシノドス」で配信されているように、シノドスが提供するセミナーにご登場いただいております。その中で、現在の社会システムの枠組みを精緻に分析しながら、これからのビジョンを浮かび上がらせるための議論の土台を強固に築いていただいております。本日のシンポジウムでも、そのようなパネリスト同士のディスカッションを通じ、「68年」をテーマに、多くの論点が提示されることでしょう。それら論点から、本日起こしいただいた皆様と、多くの持続的な問題意識を共有することができれば、と思います。なにとぞよろしくお願いいたします。
膨大な論点が出て、簡単にはまとめきれませんが、これからコンテンツ化に向けてバッチリ作業しますので、お楽しみに。というわけで、「シノドス(買って)ください」
サイトリニューアルしたよ!
http://kazuyaserizawa.com/index.htm
芹沢さんのコメント
http://kazuyaserizawa.com/blog/2008/09/196840.html