小谷野敦さんは宮台真司に勝った。

他山の石書評雑記(フリーライター小林拓矢のブログ) - おめでとう小谷野敦さん
他山の石書評雑記(フリーライター小林拓矢のブログ) - 小谷野敦夫人は眼鏡美人
小谷野敦さんがご結婚された。上ブログでそのことを知り、『婦人公論』や『週刊新潮』を確かめてみると、たしかに「結婚」の文字が。日付欄のどこにも4月1日と書いていなかった。おお、これは釣りではないのだ。小谷野さんおめでとうございます! 


半年前に小谷野さんは私は宮台真司に負けたというエントリーを書いていたけれど、

二十歳年下の東大名誉教授の娘と結婚して子供まで作ったという、人生上の幸福(少なくとも他からはそう見える)において、私は宮台に負けた。宮台の結婚は45の時だったが、私が45までに、二十歳年下のお嬢さんはおろか、結婚して子供をこしらえるなどということができる可能性は極めて低い。
そういう意味で、負けたのである。何も結婚して子供作るばかりが幸福じゃないだろうとか、そう言う者もあろうが、私の心の中では負けなのである。


小谷野さんは12月21日が誕生日だから、「45までに結婚」を果たし、しかも二十一歳年下。これは「勝ち」なのではないか。小谷野先生が宮台真司に勝った!


なお、「勝った」ことで小谷野さんは変わってしまうのかと、嘆く方もいるかもしれない。でも多分、そんな心配はいらないと思う。連れ合いの方と出会ってからここ数ヶ月の間も、小谷野さんは熱心にブログを更新なさっていたし、『婦人公論』のコラムでも、

(高学歴で仕事を続ける意思がある女性が条件ということを書いたのは)私は単に、自分と似たような知的関心を有する女性を求めているに過ぎないのである。あるいは、二十年前だったら、仕事を続けていくという辺りは、「フェミニスト」から褒められたに違いないのだが、最近はフェミニズムも変化(退化?)したので、こういうことを言っても、「自分の稼ぎに自信がないからだ」などと悪く取るらしい。

(昔失恋をした)この時のことを私は小説に仕立てたが、批評家連は、フェミニストにでも媚びたのか、被害者女性の気持ちが分かっていないなどと責めたてた。

今年になって会った彼女は、想像通りの女性だったが、私は、いざ振られた時のために心の準備をしておくのを忘れなかった。だから、その後突然結婚することになって、籍も入れて一緒に暮らしているのは、不幸のあまり私の頭がおかしくなって、夢を見ているのだと思うことにしている。

という具合に、「いつもの小谷野さん」である。猫猫先生は不滅や!