東京コミュニティカレッジ、後期はじまる。

グローバルに行こうぜー。

昨日から東京コミュニティカレッジが始まったはいいものの、総合文化講座の日程や講演者がまだ発表されず、少し残念なchikiです。





講義内容は近々に発表出きるということですが、浅田彰さん、柄谷行人さんほか、濃密な講師陣を招いてアクチュアルな講義を拝聴できることは間違いないでしょうし、期待は膨らみます。ちなみに、最初の講義は文芸評論家のすが秀実さんによる、リベラリズムとコミュニタリズムへの考察でした。今回はレポ出来ませんが(理由はごにょごにょごにょ…)。とりあえず、「誰もいないし、最初はとりあえずスガで行こう」的な配役はどうかと思う。





同コミカレで、すが秀実さんが開いているゼミである現代思想論は、前期は次のような内容のものでした。スローターダイク『シニカル理性批判』を主テキストとして通読し、ハート「市民社会の衰退」、ジジェク「萎エタ魔羅無用ニツキ」、ベンヤミン「暴力批判論」をサブテキストとして突合せながら、現代の思想的状況を主に「シニシズム」との関連の元で考察。シュミット、日本浪漫派、アドルノ/ホルクハイマーから2ちゃんねるイラク人質事件、医療問題、諸サブカルチャーにいたるまで、広範な事項に(ほとんど場当たり的に、ではありますが)触れながら、シニシズム(以後)の社会を考察し、簡単なパラフレーズを行うというもの。そのお陰でchikiの脳がパンパンに膨れて破裂しそうでありますが、大変刺激的な議論に参加することが出来たと思っております。





後期は、前期と打って変わって、一貫したテーマについて考察すると言うよりは、むしろゼミ生の関心領域にひきつけて諸領域を討議するという形式になります。暫定的に決まっている範囲では、




9/25 国家とは何か ― アガンベン「例外状況」/ヴィリリオ「自殺国家」
10/2 ハイデガー「芸術作品の起源」
10/9 スローターダイク「シニカル理性批判 第4篇 第1章〜第8章」
10/16 同、第9章〜エピローグ
10/23 音楽と映像(仮)
10/30 デュシャン論(仮)
11/13 二葉亭四迷「平凡」
以後空白


という感じです。他にも多くのテーマについて考察していく予定。興味のある方は参加してみてはいかがでしょうか。実際に多くの知識人の方々と、直接話をすることが出来る機会と言うのは通常まれなことであるとは思いますが、コミカレなら誰でも気軽に参加できますし、ネットで資料請求ができるので手続きも簡単。経済的手にも、換算すれば1時間1000円程度の額で知識人の家庭教師を有する、みたいな値段ですからお得でもあります。他にも魅力的な講義が目白押しなので、是非。