論争(?)を時系列順に淡々と記録するよ

「上野俊哉さんとの対話の中で―10番目のコメント」(3月16日)
「あなたは如何にしてユング派になりしや」(6月10日)
「首は回らず」(6月13日)
「男女共同参画社会基本法から逸脱する荒川区条例案を認めない緊急集会」(6月16日)
「荒川区問題…どうなる?」(6月26日)
林道義氏(ほか)が荒川区男女共同参画社会懇談会にて進めている法案に北田氏が懐疑をしめしています(時系列順)。


「デマ・キャンペーンとの戦い ──荒川区の教訓5」(8月13日)
それからしばらくして、その法案が棄却され、林道義氏が北田暁大氏に「何度か言ってきたが、今回の荒川区男女共同参画問題の特徴は、見え透いたウソやニセ情報が飛び交ったことである。(…)しかし、取るに足らないものとして放って置いたものもいくつかある。その中の一つが東京大学助教授・北田暁大氏のホームページである。北田氏は荒川区に住んでおり、今回の荒川区男女共同参画についての「ウォッチング」を自らのホームページに発表している。私は知っていたが、あまりにも粗雑・稚拙で馬鹿らしいので「こんな幼稚な小僧っ子の言うことなど誰も取り上げないだろう」と放っておいたのである」から始まる反論を始める。せっかくだから「林道義」というキーワードを登録してみました。ご利用ください。


「おまけ:どうしたものかと相談する北田氏」
chikiも応答を期待します …と書いたものの、無責任に「論争」的なものを期待しているのではないかと思われそうなので、訂正。発言力を持っている方(HPにはそれほど読者はいないようですが)の意見を真剣に検討すること、およびなんらかの機会をもって「ジェンダーフリー」を巡る議論を大々的に取り上げる必要性は常々感じておりました。是を機にそれが出来ればいい、また、する必要もあるとは個人的に思うのですが、しかし単に林氏と北田氏との「論争」で終わる問題でもなく、そもそも「対話」を作り上げること自体の難しさを感じています。もちろん「応えろ、北田!」「祭!」みたいな(それこそプロレス的な)雰囲気にのまれて応答する必要は一切ないと思いますし、そのような流れで「大人気ない」応答はしない方がいいと思います。そうであれば、むしろ今まで通りの誠実な考察を続けて行かれた方が意義あるものだと思います(折角の夏休みだし、と言ってみるテスト→北田先生)。

現在見ることが出来ません。リンク先でのコメントが、別種の物議をかもし出していました。見れるようになりました。



「ゆっくり取り組むべき「夏休み」の宿題」(8月14日)
林氏の批判を受け、更新されたエントリー。「夏休み」に備え、準備する北田氏です。



「寸評」
…に、「北田暁大くん、私の批判に答え、かつ謝罪せよ」が追加されました(8月21日)。「宿題」を増やされてしまったようです。恥ずかしながら、引用されている「seijotcpさん」はchikiのことです(滝汗)。

…に「北田暁大氏と『信濃毎日新聞』から返事、どちらも卑怯な逃げ」が追加(8月22日)。「論争」など求めていない、謝罪しなさい、とのこと。

…に「北田、廃業せよ」が追加(8月28日)。議論の方向が変わってきた気がする。

…に「朝鮮人のウソをどう理解し、どう対処するか ──荒川区の教訓 7」が追加(9月9日)。


「荒川から考える1(前)」(9月23日)
北田氏のニューエントリー。旅行や試験、その他日程調整などなどなどにより忙殺されていたためしばらく更新出来ない状態が続いていた様子でしたが、23日の7時から行われるトークセッションの直前である16:09:28に更新されました。


「荒川から考える1(後)」(9月23日)
こちらは16:27:54に更新。あらかじめ書きためていたテキストをアップしたと思われます。


「寸評」
…に「北田暁大氏への反論予告」が追加(9月25日)。

…に「『報告書』のどこがすばらしいか ──あまりにもお粗末な北田暁大氏の批判 (1)」が追加(9月26日)。


「『報告書』のどこが素晴らしいか ──「国際婦人年連絡会の意見書」および北田暁大氏への反論」(9月28日)
林道義氏が北田暁大氏への反論、および荒川区問題への検討専用ページを公開。詳細は以下の通り。




「1 『報告書』・全文」(5月25日)
「2 『報告書』のどこが素晴らしいか ──北田暁大氏と「国際婦人年連絡会の意見書」への反論」(※詳細は以下)
「3 張學錬委員の辞任問題」(5月25日)
「4 6委員の要望書への反論」(5月29日)
「5 フェミニストの汚い宣伝と工作──「女性政策情報ネットワーク」への反論」(6月12日)
「6 「女性政策情報ネットワーク」関係の資料、公開質問状への回答の分析・反論」(6月20日
「7 作られた「異常」 ──荒川区女性議員瀬野喜代氏のお粗末さ」(6月22日)
「8 荒川区の教訓」(7月16日〜9月25日)



「2 『報告書』のどこが素晴らしいか ──北田暁大氏と「国際婦人年連絡会の意見書」への反論」掲載時系列
9月28日 「二 「強引」「異常」な議事運営というウソのキャンペーンについて」
10月4日 「三 「男女共同参画社会基本法」との関係」
10月11日 「四 「男女の特性」と「性別役割分担」について」
10月19日 「五 「家庭の尊重」と「職場の環境整備」」
10月29日 「六 少子化出生率
11月8日 「七 統計でウソを言う常習犯」
11月16日 「八 西洋フェミニズムへの絶対服従
11月21日 「九 日本文化への嫌悪と敵意 ──「女性の自己決定権」と「文化的遺産」について」
12月7日 「十 フェミニズムダブル・スタンダードへの根底的批判 ──「乱用防止」規定が意味するもの(完)」




◆「寸評」に「北田君、私の名誉をまず回復してくれ」が追加(10月5日)。



◆『en-taxi vol.7』にて、すが秀実氏が「脱落するロウアーミドルクラスと2ch「ウヨ」共同体の誘惑」という時評を書いています。そこでは、この「論争」に関する意見も書かれています。



「北田暁大×張學錬「バックラッシュの男性学」概要メモ」(11月1日)
「北田暁大×張學錬「バックラッシュの男性学」概要メモ(後半)」(11月3日)
10月30日に行われたシンポジウムの模様をid:kwktさんがおまとめになったエントリーです。



「「制度」か「ケア」か―バックラッシュの政治学」(11月5日)
上記イベントに関する、鈴木謙介氏のコメントです。


北田暁大氏が『論座 2005.3』「特集・ジェンダーフリーたたきの深層」に寄稿した論文の注釈という形で「特集・ジェンダーフリーたたきの深層」を更新(2月4日深夜〜5日早朝の間。アンテナによれば2005/02/05 08:59:10)。対して林氏は「寸評」にて、「『論座』は左翼政党の機関誌か ──あまりの偏向・不公正に唖然」(2月5日)、「また出た統計操作 ──内閣府世論調査「男は外、女は家庭」」(2月6日)などを更新。





(適宜更新中です)
※進行中の議論を追っての更新中ですので、リンク集の内容が頻繁に変わる惧れがあります。ご了承ください。また、引用などはその旨を理解したうえでお願いします。










おまけ
かつて北田氏のエントリー「宿題」(8月14日)を紹介するときに載せていたchikiの文章。リンク集部分とは切り離して置くのが妥当だと思い、こちらに移しました。




色々な国の実情を調べているとのことで、「韓国土産」がどのようなものになるのか気になるけれど、それ以前にその態度表明――「お勉強の成果を少しずつ、ポジティブな形―誰かを論破するとか、非生産的な動機からではなく―で提示する。お祭り要望は丁重にお断りします(笑)。プロはいっぱい居るので、素人の僕にできることをよくよく見極める」――即ち「プロレス」をせず、学問に対して誠実な態度を取るという表明がすばらしいと思いました。それは、作家大西巨人氏の、次のような意見に共感するものでもあると思います。




文学・学問上の、あるいは芸術上の論争というものは、事柄を解明するためにある。だから、勝負ごとではない。例えばすが君と私が論争して、そして私がAというと、すが君はBといったとする。そして論じた結果Bの方が正しいとなったら、事柄がはっきりしたわけでしょう。だから喜ぶべきでしょう。それは人間だから、何となく胸につかえるものはあるかもしれない。しかしそこは辛抱して、その通りであると認めにゃいかんと思うんです。だから、論争してみると、だいたいその人間がどのくらいの人間であるかということがわかる。「この人はひとかどの」と思っていた相手が論争になるととてつもないことを言い出す。あんまりひどいので、対応する方は、それこそ通り過ぎるまで待っておこうということになる。

すが秀実『「超」言葉狩り論争』(情況出版、1995)(ASIN:4915252175)内収録、「「言論の自由」をめぐる闘争 ―大西巨人インタビュー」より引用。


大西氏は「事柄」をとことん「問い詰める」、常にアクチュアルであり続ける作家です(もちろんご存命中)。chikiも既にこのblogにおいて、何度か(何度も)この批判の前に恥じるべき態度をとってしまいましたが、反省し精進したいと思わされました。反ジェンダーフリーを掲げる方も、フェミニストの方も、既得権にしがみついたり自尊心のみを振りかざすことなく「事柄を明らかにする」ための対話の実践が出来ないものでしょうか。