榊原英資×西部邁×藤原正彦公開討論会「今、日本人に求められるもの」レポ

7月1日、新宿紀伊国屋ホールにて行われた、榊原英資×西部邁×藤原正彦公開討論会「今、日本人に求められるもの」(『表現者』刊行一周年記念公開討論会)に行ってまいりました。その模様を簡単にレポします。



富岡幸一郎(司会)
表現者』刊行一周年記念ということで、「今、日本人に求められるもの」という内容の討議したい。『表現者』は真正保守保守論壇とは一線を画し、独自のスタンスを貫いている。現在、小泉内閣が最後の時期を迎えている。まずは小泉構造改革とはなんだったのかを考えてみたい。ちょうど昨日、ブッシュ大統領と日米同盟の再確認をした。そこで産経新聞は、日米同盟が強化されて日本がようやく普通の国になったと書いた。冗談じゃないと思った。日本は本当に主権国家なのかというのは疑問で、戦後日本はこの60余年間、アメリカ型近代化、アメリカナイザーションによって日本人の伝統など、さまざまなものが破壊されてきたのではないか。国際化という名のアメリカナイゼーションに踊らされされてきた日本人が、誇るべき国柄を長らく忘れてきたのではないかと思っている。まずは小泉政権の5年間について話してみたい。

続きを読む