最近の状況。

通俗的なイメージに。

ここで一句。






雨の日も
  風が吹いても 
    晴れてても
      家から出ない
         そんな生活  ('A`)












ちなみに出不精とデブ症は似ている。が、その近似性とは裏腹にchikiは日々やせていくのであった(飢)。












今日は、そんなchikiの日々の楽しみのお話。

本日のメインディッシュ

テキストサイトの俗情について。
chikiはテキストサイト(テキスト系サイト)を見るのが好きでして、全盛期が過ぎたと言われている今でも巡回しているサイトが多くあります。それらのサイトがしのぎを削っているのは、文字だけで(たまに画像アリ)いかに閲覧者を笑わせることが出来るか、ということ。より多くの人を笑わせるために、自虐ネタ、嘲笑ネタ、下ネタ、実験ネタなど、テキストサイトの常套手段として様々なネタの形式が使われてきました。





ただ、「より多くの人」を笑わせるため、通俗的な情念や差別の構造に便乗してしまっているエントリーが非常に多いとも言えてしまう。それは例えばこんなブスが、こんな電波が、こんなことも分からない無知な人が、こんなキモイ人が、こんなヲタが、こんな老人が、こんなギャルが…云々と、自分が遭遇した「おかしな人」、ニュースで流れた「おかしな人」のエピソードをあげる、嘲笑的な笑いを誘うエントリーによく見られる構造です(「まっとうな私たちから見て/まっとうでない人を笑う」という図式)。それらのエントリーは確かに面白がられ、人気も高かったりするのですが、ある種の俗情を、そして差別性を前提としてしまっている。そういう部分は、ちょっとまずいと思ったりもします。





探偵ファイルというサイトもお気に入りの一つで、chikiは随分前から毎日チェックさせてもらっています。個人的には、ユーモラスな実験ネタが好きなのですが、しかし常々、アイロニー(嘲笑)と隣り合わせなコンテンツが多いと感じていました。昔からゴシップ記事や芸能ネタなどをワイドショーのように幅広く扱ってきていたし、政治的な話題や正義を振るう時にも、かなり朴訥な振る舞いに映っていました。一読者として、その傾向は最近特に顕著に見えるように思えて、例えば政治的な文章も、萌え路線の文章も、かなりイージーになっている気がしてしまう。このサイトの場合、書き手が変わったことが理由であると言えてしまうかも知れないので、個別に語る必要があるのかもしれませんが、この件については今日は雑感のみで留めます。





ただ、もともと、フォント弄りなどで楽しませるテキストサイトには俗情と近似の関係にあったと思います。「ここぞ」という所を大きくしてみせたり、本音の部分をスラッシュで引いて笑わせる方法などは、小説の「描写」などと違って、ネタの分かりやすさと目に飛び込んできた瞬間のインパクトが武器になりやすいし、紙媒体とは違ってアテンションスパン(集中力持続時間)の性質も異なる。だからなおのこと「描写」よりはむしろイエロージャーナリスティックなネタや文体が多様されるように思います(VOW的なネタも好まれるけど)。これがそのままメディア的特性であるとは思いませんが、そういう性質のテキストが多いのはテキスト系サイトの愛読者として感じているところでした(名を列挙したり、リンクを貼ることも可能なのですが、今回は遠慮しておきます…)。






我田引水になりますが、このblogでたまにテキストサイトっぽいことを書く際には、嘲笑的なネタにはしないように心がけつつ、ユーモアのある文章を書こうと文体や内容に注意を払っているつもりなのですが、それでも微妙なラインに踏み込んでしまうことがあると思います。例えば有名ケータイ小説を扱い、「リアルさに感動して泣ける作品」と言われている小説を、「リアリズムとは無縁の面白くて笑い泣ける作品」に読み替えた際、「ハイソから見て/低俗なギャル文化」的な語りにならないよう気をつけながら書いたつもりで、また、それ自体が有効な批評になるように配慮したつもりなのですが、それでも嘲笑的に振舞ってしまった部分がなかったわけではありません(ちなみに批評的な文章を書く時にも、極力根拠や論理を明確にしようと心がけているのですが(例えば性別無標榜の中性的な文体なのは――ほとんど地ですが――意識的でもあります)成功しているかは怪しい)。リンクを貼ってくれた方のほとんどが、分析や批判的文章をすっとばして、笑えるところだけリンクしているわけで、そういう反応を見ると非常にアイロニカルに感じたりする(皆が皆、そうではないことを明記しておきます)。





ただ、ここではchikiのかつてのエントリーの是非を問うことや、探偵ファイルさんをはじめとした最近のテキスト系サイト事情を憂いたり批判したりすることを目的とはしません。ここで考えたいのは、電子テキストと通俗性(及び「俗情」)との関係性についてです(差別と笑いの近似性について考察した作家や思想家は多く存在していますので、それはまた別の機会があれば)。最近、テキスト表現、特に小説の文体の変化に関して、ちょっと引っかかっていたりして、その議論のとっかかりとして多くの人の目に触れている(実際に、今あなたが目にしている)ネット上の文章を引き合いに出してみた次第です。





具体的に論じる前に、幸いにも、id:irukahotel0608さんがいくつかの論点を整理してchikiに質問と議論を投げかけてくださっているので、そのエントリーに応答する形で議論を進めていければいいな、と思っております。長くなりましたので、本日のところは予告のみに留めますが、続きは今週中に必ずや。議論で挙げられている「ファウスト」編集長太田さんの講義についても、(クローズの範囲を出ない限りにおいて、ではありますが)その時少し触れるつもりです。







続く。






id:irukahotel0608さん、長引かせてしまいごめんなさい。

今日のネタ

「新選組隊士名鑑」
写真や解説がついています。


「俺のお気に入りAA保管庫」
珍しいAAもお目にかかれます。


「奥田民生ブログ」
blogはじめちゃいましたそうな。


「JASRACのガイドライン 」
(((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル


「ハリケーン「ジーン」を実況中、レポーターが吹っ飛ばされる」
(  Д )  ゜ ゜


「アメリカ下院、同性婚を禁じるための憲法改正案を否決」
「米カリフォルニア州で同性愛人権擁護2法にシュワルツネッガー知事が署名」
最近の同性愛ニュース。


「こんなに差がある、男女間の萌えスチュエーションの違い」
好みは人それぞれあるわけで。


「VOW museum」
お笑い画像の本家本元ですね。


「ご当地チェック」
地元ネタがたっぷりです。


「のだめカンタービレキャラクターチェック」
彩子でした。