ジェンダーフリーバッシングのソースの捏造、或いは捏造疑惑のソース。

風邪をこじらせ、立ち上がるだけで倒れそうなのですが、これだけは紹介。必見。



「ミルトン・ダイアモンド教授が「ジェンダーフリー支持」を明言」
「世界日報・山本彰記者によるインチキ取材の手法を暴く」



「macska dot org」さんのエントリー。『世界日報』の山本彰記者と、インタビューを受けたミルトン・ダイアモンド教授のメールのやりとりを紹介しています。このやりとりはすごいです。特に2つ目のエントリーは、ジェンダーフリーバッシングのソースとして用いられることが本当に多い『世界日報』の誘導、歪曲っぷりが明らかになる重要なソース。日本のフェミニストジェンダーフリージョン・マネーを重要な論拠にしているっていう前提自体すんごいトンデモなデマなんだけど、そんなトンデモ説に信憑性を持たせようとしても大失敗するだけでしょうに。調べればすぐ分かるし、そもそも相手はプロなんですから。気をつけましょう。



それにしても、バッシングの度に、ジョンマネーだったりマルクスだったりエンゲルスだったりルソーだったりと、まあ本当に色々な「起源」を作っている模様でして。つくる会会長の八木秀次さんは、旧石器の捏造事件を引き合いにだしながら、フェミニストの依拠している学説が石器捏造事件と似ているとか仰っていました。「ジェンダーフリーは、藤村某による旧石器発見同様、嘘から始まったものである」とのこと(「嘘から始まったジェンダーフリー」『正論』2005、02)。あれ、ご自身のことじゃないか、と思ってしまいました。そもそも男女共同参画ジェンダーフリー、および現在のフェミニズムジョン・マネーの学説(の「双子の症例」)に(しかもほとんど唯一の論拠として)依拠しているなんていう風に歴史を「捏造」してるわけでして。同室着替えや混合名簿もジェンダーフリーのせいになってるし。勝手に「新しい歴史」を作るのはまずいですって(汗)。



それとも、「嘘から始まったジェンダーフリーバッシング」という自虐ネタですか? 自虐史観が敵だったはずなのに、おかしいな。そういえば、『新・国民の油断』(これ)の帯は、「異常なイデオロギーの持ち主たちが政府、自治体、学校に潜り込んで、洗脳教育と文化破壊を強制しようとしています」でしたね。ええと、これは自己紹介? で、そんな八木さんが次期首相候補と担がれている安倍晋三さんのブレーンをしていることが「国民の油断」っていうオチだと。なんて体をはったブラックジョークなんだ(汗)。



後日ちゃんと紹介し、「Q&A」も書き直す予定です。あと、当方でもまだまだ関連ソースがありますので、ゆっくりまったりと紹介していきます。もちろん、(トラカレ読者の方はご存知の通り)chikiはジェンダーフリー教育推進派でもフェミニストでもないので、他のエントリーも交えながらになりますが。



その前に寝ます。ばたん。