読んじゃった⑤

これも「愛」と擬人化する?

あれっ? いつの間にか「はてなダイアリー」が「はてなブログ」に変わってる!!と驚くchikiです、こんにちわ。4月になり、様々なblogや日記サイトで「花見に行きました」の報告がなされていますね。chikiも花見に誘われたのですが、貧乏と花粉症のため残念ながら断りました(ノД`)。



ところで、春になってはしゃいでいるのは大人たちだけではありません。chikiの近所の子供たちも、暖かくなったことに喜んで外で遊ぶようになりました。ほら、今日も春風の吹く中、男の子も女の子も入り混じって「うんちっち!!」「あはは、うんちっち!!と元気に叫んでいる光景が。ああ、この光景をフロイト先生に見せたかった。














…『Deep Love』を読んでいると、何故かシモネタが多くなります。今日は3章、4章を続けてどうぞ。

本日のメインディッシュ(IE、文字サイズ「大」推奨)

『ディープラブ ホスト編』を読んでみる ―第3章「少女」―

翌日、義之は久しぶりに公園に向かった。ホームレスは、歩いてくる義之に気がついて遠くから話しかけた。
「おう、久しぶり。寒いな、今日も」
その時……。
「ワン!ワン!」
犬の鳴き声に振り返ると、砂場で少女が倒れていた。あの盲目の少女だった。


意外にも、3章からはセックスシーンから始まるパターンではなくなります。冒頭で登場したホームレスと少女は「ホスト編」では今までに何度か出てきていますが、この場面は初めて義之さんと少女が「出会う」というシーンです。盲目の少女は砂場に入ろうとして転んでしまい、それを見た義之さんが助け起こします。


「ありがとう」「私、目が見えないから」
『……』
義之は、黙ったままうなずいた。
お兄ちゃんありがとう」
『うん』

盲目の少女を相手に「黙ったままうなず」く義之さんも人が悪いですが、声も出さない相手を「お兄ちゃん」だと分かる少女は一体何者でしょう? 気配だけで性別、年齢を把握できるとは。「心眼」に目覚めているのでしょうか?




すると、2人のそんな姿を見てホームレスが突然うめくように言います。







「あの子の目をダメにしたのは俺だ!」
突然の告白に、義之は驚いた。





突然すぎて、誰でも驚きます。このサイトを見ているあなたが仮に、「公園で盲目の少女の手助けをすると近くのホームレスが「俺のせいだ!」と叫ぶ」という状況に出くわしたならば、少女を連れて逃げ出すのが得策だと思います。(ホームレス差別ではありませんよ)




そんなホームレスの話に耳を傾ける義之さん。ホームレスによると事の顛末は次のようなものらしいです。


①「あの頃」、ホームレスは大学病院に勤めていた。

②そこへ、母親が目を話した隙に階段から落ちてあごの骨にひびが入ってしまった、という少女が運ばれてきた。

③「簡単な手術」が必要となり、先輩の外科医が執刀。

④ところが、その外科医はアル中で、手術中に手の震えが止まらなくなってしまう。

⑤結果、骨をつなぐワイヤーで視神経を傷つけてしまう。

少女失明。大学はミスはなかったことにし、金で解決しようとする。

⑦母親と祖母は当然激怒。しかし少女は「先生、ありがとう!」「ありがとう、ケガ治してくれて」「先生、治るよね?」と言う。

⑧裁判では病院が勝つ。

医者、ホームレスになる。




突っ込み所満載です。読んでいる最中、chikiは笑いが止まりませんでした。とりあえず、一項目ずつ触れていきます。




①いきなり「あの頃」と言われても義之さんにはまったく伝わらないと思いますが、これはYoshiさんが単に具体的数字を決めるのが面倒だったのではないかと思います。


②どんな転び方をしたのか、素人のchikiには分かりませんが、「目を離した隙に階段から落ちる」と書かれているからにはそうとう幼いと推測します。ただ、⑦でかなりハキハキ喋っているのをみると、少なくとも5歳よりは上な気がします。う〜ん、一体、今の少女は何歳なのでしょうか?


③「簡単な手術」とは、⑤にあるようにワイヤーであごの骨をつなぐものらしいです。あごの骨にひびが入ったらワイヤーでつなぐものだとは知りませんでしたが、これって一般的なんでしょうか? そして「簡単」なんでしょうか? 


普通にありえません。それだけの中毒者だったら、日常生活にも支障を来たしますし、そんな人を放置するなんて一体どんな病院でしょうか。⑥にあるように、病院はアル中も「なかったことに」しちゃったのでしょうか(笑)


どれだけ手がぶれればあごではなく視神経に刺さるのか、素人のchikiにはまったく見当が付きません。


失明しちゃいました。これは治せなかったんでしょうか? しかも、「なかったことに」出来るとは凄い権力です。マスコミは何をしていたんでしょうか?


⑦少女、いくら子供だとは言え、まったく状況が読めてません。しかし、もしかすると祖母や母親にしこまれたかなり高度な皮肉なのかもしれません。


⑧びっくりです、病院側が勝訴しちゃいました。証拠はいくらでもそろっているような気がしますし、これほどあきらかな医療ミスも珍しいくらいです。法に無知なchikiでも、この判決はありえないと思います。どうやらこの世界は根本的に私たちの世界とは違うみたいです。


行動の意味が全く分かりません。自分を恥じることが理由らしいですが、それならどうして原告側の証人にならなかったんでしょう。大馬鹿者です。




そんな奇想天外な話に、相変わらず最後まで何も語らずに耳を傾ける義之さん。chikiは、実は寝てるんじゃないかと思ってしまいましたが、そんな義之さんにホームレスは調子にのって講釈を垂れます。


希望があるから人は苦しむ……。俺は自分で希望を捨てた。なのにあの子を見ているとつらいんだ
「人にとって愛する人の死の次につらいこととはなんだろう……それは、きっと後悔にちがいない
パンドラの箱を開けちまったんだ
「俺もお前と同じさ。世の中の汚さに絶望しちまった。そして自分を傷つけることでしか生きていけない……」

自分のことしか考えていないうえに、まったく意味不明の言葉に酔いしれています。 こんな人が大学病院で医者をやれるなんて、大学病院って一体どんな組織なんでしょうか。これもやはり「リアル」を追求した「取材」の成果なんでしょうか、「白い巨塔」もビックリです。




ちなみに、この言葉で理解できることは、このホームレスが救いようのない馬鹿だという一点だけです。しかし、そこに次のような解説が入ります。


義之は黙って聞いていた。しかし、今の義之には、その言葉の意味は理解できなかった。の義之には……。

「今の」を強調する解説が、いかにも「でも、これから義之は理解しますよ」的な伏線の張り方ですが、理解できるならそいつも大馬鹿者です。義之さんは、このまま馬鹿になってしまうのでしょうか?




そんなある日、事件が起こります。少女が交差点の真ん中に差しかかったとき、数台のバイクが少女に近づいてきてしまいました。そこで差し挟まれる「バイクに乗った少年たちは、少女の目が見えないと思っていない」(から速度を落とさないのだ)という解説に、「彼女が持っていた(2章で描かれています)白い杖はどうした!」「というより、信号はどうした!」「というより、歩行者の目が見えていようがいまいが、スピードは落とせよ!」と矢継ぎ早に突っ込みを入れたくなりますが、とにかく少女がピンチだという状況みたいです。彼女の愛犬は必死で少女を引っ張り、引き返そうとしますが、「バババッと近づく爆音」と書かれているにもかかわらず、少女は「どうしたの?」と状況をさっぱり理解していません。この少女には、色んなものが不足しすぎです。




そんな少女を、皆さんの予想通り、ホームレスがかばってバイクに轢かれてしまいます。バイクに乗っていた少年は「アブネーじゃねぇか!」「てめーふざけやがって」馬鹿丸出しの台詞で絡んできます。どうやら解説の指摘したような、交通ルールとか盲目の少女が道を渡っているのに気づくとか以前の問題のようです。「ヤク」でもやっているのでしょうか?




少女をかばって傷を負い、血を流しているホームレスに義之さんは話しかけます。


『大丈夫?』
「うっ……」

義之さん、聞き方が悠長すぎます。ところが、ホームレスは自分の身より少女の身を心配します。まさに医者の鑑です。もっと早く、その良心を発揮してほしいものでした。でなければ、あたかも単にきっかけをみつけて自殺した人みたいです。ホームレスも色々大変でしょうし、ありえないことではありません。




すると、そのやりとりを聞いていた少女がホームレスに喋りかけます。


「先生ありがとう!また、助けてくれたね
「えっ」
側にいた義之も驚いた。
「先生の声でわかるよ」

なんてこった。かなりの年月がたっているにもかかわらず、そして今よりはるかに子供の頃の記憶にもかかわらず、ほとんどうめき声しかあげていないホームレスの声を当ててしまうなんて、もはや人間業ではありません。しつこいですが、義之さんでなくても驚きます。




そんなやり取りをしていると、ようやく救急隊員が到着します。


「どいて!どいて!」
救急隊員が道を開けさせた。隊員が義之に聞いた。
「あなた見てたの?」
『はい』
「どうだった?」
隊員は手際よく質問した。
『女の子は、大丈夫なようです』

相変わらず会話が成立しません。この場合、①隊員は状況を質問した→義之は少女の容態を聞かれたと思った、②隊員は、少女の容態を聞いた→義之は素直に答えた、という2つの会話パターンのどちらかだと思うのですが、どちらに転んでも頭の悪い会話です。ちなみにホームレスの話題が一切出ない辺りには、差別心が見え隠れしてるような気がします。誰の、とは言いませんが。




そうこうしているうちにホームレスは「天使を見たよ」と言いながらあっけなく死んでしまいます。その際、少女の名前がアユであり、犬の名前がパオであることが明らかになります。義之さんはホームレスのことなどお構いなしに、そのことばかりを考えて病院を後にします。ちなみに、事故にもかかわらず事情聴取の類は一切ありませんでした。





『ディープラブ ホスト編』を読んでみる ―第4章「別れ」―
4章の最初では、衝撃の事実がいくつか明らかになります。それは①ホームレスは証言台に立ったが、次期部長のポストにつられて病院側の弁護をした。②事件のショックで、ホームレスの母親は自殺したらしい。③ホームレスは、その日以来ずっと眠れないらしい。



…きりがないので、この辺りの突っ込みはセルフサービスでお願いします。




さて、4章では義之さんと客との取り留めない会話や沙羅さんのリハビリ、整形した客がホストに復讐しようとする等のエピソードがおざなりに触れらます。




様々なエピソードの合間に、名前が明らかになった少女、アユちゃんと義之さんが少しずつ仲良くなっていくさまが描かれます。パオがいきなり義之さんになついていて、「人にはなつかないはずのパオがどうして?」的な会話が繰り広げられるのには、もう好きにして、という言葉しか出てきません。




そんなある日、アユちゃんは自分の目が治らないことを知っていると告白します。「母親や祖母、医師までも思いやってウソをついてきたのだろう」という解説が入りますが、なんのための思いやりなのかさっぱりわかりません。ちなみにここで「最近お医者さんこないね。お礼が言いたいのに」「遠くの病院に行ったから、お兄ちゃんが伝えておくよ」といった内容の会話が行われますが、「番外編」で、このとき実はアユちゃんはホームレスの死を知っていた、ということが分かります。一体、この少女は何がしたいんでしょうか?




段々仲良くなる義之さんとアユちゃん(とパオ)。しかし、自分の仕事がやばくなってきたと感じた義之さんは、アユちゃんに別れを告げようと決意し、公園に向かいます。ですが、アユちゃんはいません。ですが、代わりにアユちゃんの祖母が来て、アユちゃんを親戚の家に預けたことを告げます。




「ここは、新潟の住宅地」という丁寧な解説とともに、場面が変わり、「犬が臭い」と言われ謝っているアユちゃんが描かれます。が、5行で場面が変わり、時間が錯綜してアユちゃんが連れて行かれる経緯が説明されます。一体何のための錯時法だったのかほとんど不明ですが、多分Yoshiさんがやりたかっただけだと思います。




さて、どうやら事の顛末は、祖母が病院に入院することになり面倒をみることが出来なくなってしまい、アユちゃんは祖母の妹に預けられることになった、というものらしいです。この祖母の妹は、童話にでてくる継母をそっくりそのまま移植したような性格。祖母と祖母の妹は父親が別で、昔から喧嘩ばかりしていたそうです。挙句、同じ人を好きになってしまい、祖母が駆け落ちをしたそうな。いまさら言うのもなんですが、この本、やり過ぎです。




そんな祖母の妹は、パオを「臭いから」と連れて行こうとしません。パオがあちこちで「臭い」といわれるからには、よほど臭いのでしょうか。パオは「ク−ン」と、ムーンブルクの女王並の典型的な鳴き声で悲しみますが、お構いなしで置いていかれます。あきらめきれないパオは、猛スピードで走る車に20㎞以上ついていきます。言うまでもなく、普通にありえません。しかしその姿に同情され、なんとかパオを連れて行くことだけは許されました。アユちゃんとパオは大喜びです。chikiは、そのあまりに都合の良い展開に思わず大爆笑です。ようやく気づいたのは、1000万人が泣いた、というコピーは、実は笑い泣きだったのかもしれないということです。それならジャロに訴えられずに済みます。




ところで、入院したはずの祖母が義之さんに会うために公園へ来ているのは本当に不思議ですが、5章ではもっと不思議なことが起きるので、覚えておいてください。




こうして、4章は無難に終わりました。そして物語はいよいよ佳境に、そして突っ込みどころが最も多い5章へと移っていきます。








ちなみに、5章を扱ったchikiの文章は、今までで一番長いです(笑)。






今日のネタ

「M県電波 まとめページ」
「転生68・G県厨」
電波な人(いわゆる「厨」)がいきなり押しかけてきた…そんな状況は他人事ではありません。(((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル
特に下の方は、かなり長文で読むのに時間もかかりますがすが、現代人必読です。対策としては…→「押しかけ対策フローチャート」


「ファーストキスの味を想像するスレ」
もはや何も言うまい…。


「ダウンタウン、名曲集」
ガキの使いやあらへんで!」の出囃子集です。面白いなぁ。


「視聴率チェッカ−」
「あなたの視聴率は 3.7%です」…低っ!!


「「自発的失業者」が前年比9万人増・2月の労働力調査」
辞めなさい辞めなさいw


「ドラえもんから生まれた名言・珍言」
本編からではないけど、やはりジャイアニズムでしょう。


「ハンドルについて考える」
あなたはどれ? ちなみにchikiは…。


「2ちゃんねる管理人ひろゆき氏、四月一日をもってSeesaa社長に?」
さぁ、例の言葉を。「嘘を嘘と…(略)」(解任されましたw)


「”名無しさん”の命名権をオークションに出してみました。」
エイプリルフールネタです。値段がすごいことになってます。ひろゆきはしゃぎ杉(藁)


「マリオの登場全作品・早見表」
マリオ出過ぎ。


「404魂」
「お探しのファイルが見付かりません」の画像特集です。


「オンドゥル語FLASHさらに続々誕生」
本当に聞き取れません(笑)


「会社では遊べ!」
上司のいないうちに、紙投げゲームをしましょう。結構難しいです。


「バトルポン」
カーソルキーと「J」「K」「L」を使って行うポンゲームです。