読んじゃった④

グレてやる…。

こんにちわ。昨日のネタで鼻腔の共鳴周波数に合わせた音で花粉症対策になるらしいと聞いたchikiはギターを弾きまくってみました。ギターには500Hz前後の音が多いので、丁度いいかな、なんて。ギタリストに花粉症は少ない? …ということはアレですか? 春にはギターバンドが売れるわけですか? 年々花粉症率が増加しているのなら、これから春が来るたびギターバンドが売れるわけですね!? 生政治的ロックの誕生ですね? ミュージシャン志望者よ、春にはギターを弾け! ビバ〜♪






…冗談ですよぅ?





ところで、今日はエイプリルフール(4月馬鹿)ですね。chikiは4月だけじゃなく、年がら年中馬鹿ですよ。えへへ。そんなchikiには、エイプリルフールに嘘をつく習慣はありませんが、エイプリルフールに困った経験はいくらでもあります






・恋人(5年以上前です)にウソの別れ話を持ちかけられ、「実はchikiも…」と反応したとこと、大喧嘩になったこととか(思いっきり殴られた)。

・急病で入院し、友人に報告の電話をしたが、4月1日だったので誰一人信じてくれなかったこととか(結局、見舞いに誰も来なかった)。

・幼少の頃、兄に「お兄ちゃんの大事なもの、壊しちゃった。ごめんね」とウソをついたら、有無を言わさずその場で背負い投げされ、洒落にならなかったこととか(襖、大破+受身を知らず、背中打撲)。

・恋人にウソの「別れよう」メールをもらい(またか!)、本気にして慌てふためいたら、その姿が無様だったのかすぐ後に振られたこととか(死にたい…)。












































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き…気を取り直して、『Deep Love ホスト編』の第2章を読みましょう!(ウツダ)

本日のメインディッシュ(文字サイズ「大」推奨)

『ディープラブ ホスト編』を読んでみる ―第2章「プライド」―

「ほら、舐めて……そこ」
真昼のラブホ。若い男の手を縄をしばり、中年の女が言った。
(中略)女は、いわゆるマダムだ。金を持て余した主婦が街で若い男を買う。時には高校生……そしてホスト……主婦が若い男を買う時代だ。


2章もセックスシーンからです。セックスシーンから始めれば読者の注意を惹けると踏んでいるのでしょうか? ちなみにここでセックスしているのは義之さんの同期のホスト、翔さんです。丁寧な解説からも分かるように、翔さんはホテルで身体を売っていたのでした。なにせ、主婦が若い男を買う時代なのですから




翔さんがホテルを出ると、外で偶然義之さんと出会います。翔さんは「社長にチクんなよ!」と小心者丸出しで忠告しますが、義之さんは社長(オーナー)の拓さんに告げ口、逆ギレした翔さんロッカールームで義之さんに殴りかかろうとします。そこへ、もうひとりの同僚、「犬」役の隆さんが仲裁に入ります。


「殴りたいなら俺を殴れ! 俺はいい、犬だからな。だが、お前らの顔は商売道具だ。傷でもついたら客はどう思う。売上が落ちるんだよ」
隆に言われて、翔はツバを吐いて出ていった。

チンケな翔さんより、自分の身分を「犬」と自覚し、役割を演じることに徹しようとしている隆さんの方が輝いて見えるニクイ演出です。繰り返しますが、ここはロッカールーム。翔さんは店内にツバを吐いて出て行ってしまったのです。翔さんには、どうやら根本的に何かが足りないみたいです。




そんな隆さんに義之さんが謝ろうとすると、「いいんだ、ダチじゃねえか!その代わり今日はつきあえよ」と一言。ここで「タダより高いものはなし」という格言を思い出したのはchikiだけでしょうか? とりあえず、「ダチ」だという既成事実は作れたようです。やったね、隆さん!




そんな隆さんの部屋に連れて行かれた義之さん。「6畳1間、風呂なし、トイレ共同」という、貧乏のステレオタイプともいえる部屋に案内されます。この辺りの表現の仕方には、昭和の匂いがぷんぷんします。



「仕送りしてるから、こんな部屋しか住めねえんだ。ビール飲むか?」
『ああ』
何もない部屋の片隅に一枚の写真が飾られていた。
「おふくろだよ……病気なんだ

聞いてもいないのに、隆さんの暗い家庭事情が告白されました。通俗的な不幸のエッセンスを詰め込むだけ詰め込んだ感のある「ディープラブ」の底力が垣間見えた瞬間でもあります。さらに隆さんは畳み掛けます。



「親父が早く死んで……朝から晩まで働いて必死に育ててくれた。でも、俺はそれがうっとうしくてさ」
『……』


義之さんの無言が「お前の方がうっとうしいぜ」という突っ込みに見えなくもないですが、そんなことはお構いなしに話は続きます。



「素直になれなかった。グレてヤクって……鑑別にも行った。おふくろ、いつも頭を下げてた」

「ダチ」もそうですが、どうも隆さんの言葉にも昭和のセンスが漂います。田舎から出てきたという設定なので、Yoshiさんの狙い通りなのか、それとも単にYoshiさんが昭和のセンスなのか、判断が難しいところです


「ヤクでイカレて、俺……包丁で首を切って死のうとしたんだ。そしたらおふくろ……」
「俺の持ってた包丁を握りしめたんだ。イカレた俺は振り払おうとしたんだ。でも、おふくろは止めようとして、素手のまますごい力で握った。その時―」
おふくろの指が床に落ちた。血がダラダラと流れてた。そして、俺に言った」
「隆、一緒に死のうって」

母親と隆さん、もうどっちがイカレているのか分かりませんが、衝撃の事実です。ちなみに、chikiは包丁を握り締めると指が落ちることを始めて知りました。刃物を舐めていました。




そんな経緯があって、隆さんは母親に謝り、東京で金を稼いで楽をさせようと誓ったそうです。「俺はホストには向かないよ」と言いつつ、「これしかない」とホストを選択する思考回路は不思議ですが、隆さんがザコン母親想いの人だということは分かりました。ちなみに「東京に行けば金を稼げる」という発想も、昭和チックだと思いました。




さて、衝撃の告白からしばらくは、天才的なスピードで成長し続ける義之さんが描かれます。そんなある日、「プラチナ」のオーナーである拓さんが義之さんに「ヤバイ仕事」である「運び屋」をやらせようと思いつきます。義之さんに仕事を任せる際、「どんなキレイごとを言ったって、欲望には勝てないのが人の本性だ」「この汚れた世の中でどう生きていくのか…本当はそれを教えるべきなんだ」という通俗的かつ非常に浅い説教をぶちまけるあたり、拓さんの小物ぶりが伺えますが、義之さんは終始無言です。chikiは、義之さんが笑うのをこらえているんじゃないかと邪推しました。




ところが、義之さんに嫉妬した翔さんが、「プラチナ」ナンバー2龍二さんにそそのかされ、「ブツ」の入った鞄を盗んでしまいます。自分のアパートで「すげえ…」「これだけのブツだと何百万……いや、何千万は下らないな」という頭の悪そうな皮算用を独り言でブツブツ言う辺り、小物っぷりが演出されています。それにしても、この小説の登場人物全てが読者に分かりやすいご都合的な独り言をつぶやくのにはビックリです。




そんな、想像の世界でウハウハ気分に浸っている翔さんのもとに、隆さんがやってきます。隆さんは義之さんのために「お前だろ?」「なあ、返してやってくれよ」と人情キャラぶりを発揮します。ところが、そこへ取引しようとしていたチンピラが数人入ってきてしまいました。チンピラは隆さんを見て、次のように言います。



「何だ、このブタは?」


とうとう「犬」から「ブタ」にされてしまいました。その扱われ方が無残です。しかも、チンピラと揉み合った結果、隆さんはチンピラに刺されてしまいました。ちなみに、「腹にバタフライナイフが突き刺さって揺れていた」という説明からも、隆さんがかなり太っていたんだということが強調されます。瀕死の状態でもデブキャラです。




そこに駆けつける義之さん。何故ここが分かったのかは結局ナゾのままですが、主人公だからいいのでしょう。勇敢なのか無謀なのか、向けられたナイフの刃を掴み、投げ捨てます。この小説ではナイフの刃を掴むことが流行しているみたいですが、もっと効率的な方法はないのか、専門家に伺ってみたいものです。




そんな義之さんの姿に、ザコン隆さんは案の上母親の姿を見ます。



「さっき義之がナイフを握ったのを見て、おふくろを思い出した……今度は義之に……」
言い終わると隆の身体が震え出した。
寒い……義之、寒いよ」「死にたくないよ……母ちゃん……母ちゃん!」「母ちゃんに……これを……」
それは母親へのプレゼントだった。
その時、「母ちゃん!」そう叫んで、隆の身体が大きくケイレンした。
救急車が来た時には、すでに手遅れだった。

「母ちゃん!」を連呼するところや体格などから、chikiは思わずジャイアンを思い出してしまいましたが、その死ぬまでの時間の短いこと。太った人が、腹部にバタフライナイフを刺されただけで、かくもあっさり死んでしまうものでしょうか? やはりchikiは刃物を甘く見ていたようです。もしくは、救急車を呼ぶまでかなりの時間放置していたのでしょうか? だとしたら完全に嫌がらせです。ちなみに『Deep Love』では、人情キャラは待った無しでどんどん死んでいきます。Yoshiさんは人情キャラに個人的な怨みでもあるんでしょうか?




場面が変わり、拓さんの手配で「ささやかな葬儀」が行われます。会場は多分、東京の葬儀屋だと思います。何故田舎でやらないのかは無知なchikiには分かりませんが、とにかくそこへ、隆さんの母親がやってきました。「小さい身体だった」「顔に刻まれたしわが、その苦労を物語っていた」等の説明が挿入されますが、肝心の病気については触れられません。Yoshiさんが書いているうちに忘れたのでなければ、人のいいフリをして仮病を使っていた可能性があります。そんな母親、息子さんがホストだったと聞くと、「本当は分かっていました」と告白する母親。「あんなにたくさん仕送りしてきて……分かってたよ。安心させたかったんだろ?」と隆さん(の死体)に語りかけます。どうやら、「母親が病気」というのは、同情をひくための隆さんの虚言だったようです。それにしても、分かっていたなら早く言えば隆さんは死ななかったんじゃないか、と思うchikiは不謹慎でしょうか?




そんな母親に、義之さんは隆さんから受け取ったマフラーと手袋を渡しました。


「隆……温かい、温かいよ」
そして、冷たくなった隆の身体を揺すり「隆……隆!」そう言って、泣きくずれた。そのとき拓が、彼を知る誰もが目を疑うような行動をとった。突然、ひざまずいて土下座した。
「申し訳ありません……申し訳ありません」
しかも、その目には涙がにじんでいた。いつもの拓ではなかった。そう百獣の王のように強い拓ではなかった……。

拓さんを知らない人でもびっくりする行動です。罪悪感にいたたまれず思わず土下座するあたり、やはり「百獣の王のような」なんていう陳腐すぎる直喩が似使わない小物ぶりです。ところで、隆さんの「身体を揺す」ることが出来るということは、慣例で考えれば随分な葬儀にも思います。宗派は一体どこなんでしょうか?chikiは悲しいかな、いくつかの異なる宗派の葬儀に参列したことはありますが、遺体を揺すれる状態にあった葬儀は記憶にありません。どの宗派のどの段階なのか、信仰のないchikiでも不思議だなぁ、と感じました。




さて、そんな正体不明の(おそらくは、Yoshiさんも理解していないと思われる)葬儀を終えると、拓さんが「ボス」に麻薬を横流ししたという容疑をかけられ、連れて行かれてしまいました。ボスのアジトでリンチされる拓さん。「うあっー」「グアー」という、まったく緊迫感のない叫び声をあげる拓さんですが、そこに義之さんが翔さんを引っ張って登場します。登場のタイミングが、さすが主人公です。もはや「何故ここに?」という愚問は控えさせていただきます。




そんな義之さんの目をみて、ボスは思わずつぶやきます。「いったい……何を見てきたんだ?」プロをも唸らすすごい眼力です。どうやら、「ホスト編」はなんでも眼力で解決する方針のようです。ボスが眼力におされている際、翔さんが龍二の仕業だと白状し、拓さんは解放されることになりました。ところが、拓さんが家に帰ると服を切り裂かれ、半裸になった沙羅さんとナイフを持った龍二さんの姿が。これまたベタベタな展開ですが、当人達は構うはずもありません。「うわさ通りイイ女だ。いい味だったぜ」と、どこかで使い古されたような台詞をのたまう龍二さん。あまりにベタベタすぎて、読んでるこっちが恥ずかしくなるセリフです。龍二さんとの乱闘の末、沙羅さんは拓さんをかばい、背中に怪我をおってしまいました。そして逃げ出す龍二さん、一体何をしにきたのか、動機がいまいち分からないままですが、あまりに都合のいいタイミングでいなくなるので、実はいい人じゃないかと思えてきます。




「手術は4時間にも及んだ」という解説の後、医者に拓さんが詰め寄ります。「助かったんですか?」「成功です」…いまいち会話がかみ合っていませんが、拓さんはほっと一息。しかし、医者は話を進めます。「傷は治りますが……車椅子は手放せなくなります」その言葉を聞いて、絶望する拓さん。「そんな……何で沙羅が……」すかさず医者が声をかけます。「家族の思いやりが一番大切です」…どうもこの医者にはコミュニケーション能力が不足しているようです。




拓さんはこの事件をきっかけにホストクラブのオーナーをやめ、義之さんを跡継ぎに選びます。2章は「そして、その伝説が義之を、さらに押し上げていくことになる」という悪文で終わります。3章以降(※)では、「押し上げられた」義之さんが見れそうなので、楽しみにページをくくるところで明日へつなげたいと思います。





















※ちなみに、5章まであります。




今日のネタ

「松本零士さんデザインの水上バス運航へ」
カッコ(・∀・)イイ!!→(画像集)


「「キモい」「全然いいですよ」 国語の乱れ、高校の先生9割実感」
「キモい」は元々方言ですが、方言は「国語の乱れ」だとでも言うんですか、センセイ? 「全然+肯定」はかなり昔からありましたが、何か?(芥川龍之介の使用法は、名詞だったか?) センセイの好きな古典に比べて、日本語も随分変化してますが、何か? この結果を、あくまで「アンケートを疑わずに」解釈すれば、「9割の国語教師は馬鹿」ということになってしまいますが? 自分の思い出を「本質」として持ち出して教育するタワケが多すぎます。この手の議論を掲げる人は、少しは「国語」を勉強して欲しい。あぁ、教育実習時の怒りが蘇ってくる…まだまだ言いたい文句はいっぱいあるぞ(笑)。まず、最低限ソシュール読め。


「『カヒミ・カリィ』 SPECIAL INTERVIEW」
待望の新曲について語っています。期待!!


「都立校教員ら180人処分 卒業式の「君が代」不起立で」
言うまでもなく完全な言論統制、思想弾圧です。


「「変態おじさん」の教授を処分…「セクハラじゃない」」
大学でのセクハラ率は半端じゃないですよ。当人達に自覚が全くないだけです。セクハラで構築された巨塔です。このさいどんどん懲戒して、新しい才能を入れたら相対的にマシになるのでは?


「「音楽の売上減少に、ファイル交換の影響はなし」--米調査」
何をいまさら、そりゃそうだ、と思いませんか? 


「小学教科書、“脱ゆとり”で来年から厚く」
ゆとり教育」がその実階層化教育であることはもはや言うまでもないんですが、「やべー、平均点数下がったよ」「やべ、馬鹿になる」「じゃ、単元増やそうよか」「お、それで点数上がるね」「国際的にもエバレルね」という短絡思考にはほとほと呆れます。


「萌える英単語『もえたん』例文公募中」
「クリックで救える受験生がいます」というパロディ文にワラタ。


「一人暮らし適性チェック」
「★優秀点コース 75点★一人暮らし、いつでもOK!」でした。本当かな?


「芸能人イニシャル探偵団! / イニシャル検索」
これでピートークが誰なのかがわかります。磯野貴理子対策?


「焼肉食べ放題のコツ」
量で勝負したい人にはお勧めの方法です。


「中国語のアニメタイトル表」
あだち充のタイトルに笑いました。


「<週刊文春>出版差し止め命令取り消し」
おお、逆転ですか!?


「オンドゥル語FLASH続々誕生」
全部笑えます(゜∀゜)