コラムチキチキ塾で取り上げた本たち2010年4月〜6月
「ニュース探求ラジオDig」の木曜パーソナリティとしてラジオでしゃべりはじめて、結構たちまして。その番組内で、7分〜10分ほど、フリーでコラムを喋ることの出来る「チキチキ塾」(※スタッフによる命名)というコーナーがありまして。そのコーナーでは、その日の気分次第で、いろいろなコンテンツを紹介したりしております。
【4月8日】http://www.tbsradio.jp/dig/2010/04/post-10.html
- 作者: 内藤朝雄,荻上チキ
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2010/03/19
- メディア: 単行本
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【4月15日】http://www.tbsradio.jp/dig/2010/04/415-1.html
【4月22日】http://www.tbsradio.jp/dig/2010/04/post-28.html
- 作者: 勝間和代,宮崎哲弥,飯田泰之
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2010/02/17
- メディア: 新書
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最初の三回は、自己紹介も兼ねて自分の書籍を宣伝。内藤朝雄氏との『いじめの直し方』は、いじめを内面の問題としてのみ記述することに懐疑を示しつつ、いじめ問題についての考え方を「精神論から仕組み論へ」と変えようという発想をベースに、いじめられっ子が読んで「救い」となるような本として書いた一冊。『経済成長ってなんで必要なんだろう』『日本経済復活』は編集に関わった本。この頃は、まさか飯田泰之と一緒にコンビを組むことになるとは思わなかった。
【4月29日】http://www.tbsradio.jp/dig/2010/04/post-41.html
- 作者: 鈴木大介
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2010/03/01
- メディア: 単行本
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この本は『いじめの直し方』の担当編集と同じ人が編集していて、出版前から話を聞いて「早く読みたい」と思っていた一冊だった。ルポライター、鈴木大介氏の名著。鈴木氏は『SPA!』や『ナックルズ』『宝島』でも、触法少年少女やアウトローの良質なルポをガンガン書いていて、「おお、今回のルポは面白い」と思って名前欄を見てみると、「やっぱり鈴木さんか」となることが本当に多い。この本では、例えば世間の目を気にして生活保護をとらず、売春をして子供の学費や生活費を稼ぐような、シングルマザーたちの生活を描いている。「マボロシの最終章」を「αシノドス」に寄稿していただけたのは嬉しかった。自分と調査対象が重なるため、たまに情報交換をさせていただくが、「踏み込む力」が圧倒的でいつも恐れ入る。
【5月6日】http://www.tbsradio.jp/dig/2010/05/post-53.html
METAL GEAR SOLID PEACE WALKER PSP the Best
- 出版社/メーカー: コナミデジタルエンタテインメント
- 発売日: 2011/02/24
- メディア: Video Game
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このときは、当時はまっていたゲームを紹介したわけです。メタルギアシリーズが好きで好きで。ピースウォーカーは、MGS3などに比べても敵に隙が多かったり、巨大な敵が多くて火力戦が多かったりと、割とイージーで、なおかつスルメ要素も少なめかなとも思い、そして「あえて悪として振る舞う」というシニカルな正義の描き方も、MGS3の方が重かったなとも思うのですが、パスやカズといったサブキャラクターが個性的&魅力的で、バナナ装備などの遊び心も多かったので楽しめたのです。ライジング、早く出ないかなー。
【5月22日】http://www.tbsradio.jp/dig/2010/05/post-86.html
- 作者: 菊池誠
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2010/03/24
- メディア: 単行本
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幸か不幸かニセ科学批判で有名であるkikumaco先生の一冊。奇跡体験を個人的に信じることと、社会的な知識として共有することは、あらゆる面で異なることが丁寧に論じられている。
【6月3日】http://www.tbsradio.jp/dig/2010/06/post-118.html
日本は世界5位の農業大国 大嘘だらけの食料自給率 (講談社+α新書)
- 作者: 浅川芳裕
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/02/19
- メディア: 新書
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講談社プラスアルファから、『日本は第○位の〜』シリーズを数冊続けることにもつながった、浅川芳裕さんのベストセラー。カロリーベースでの自給率経産の問題点や、「日本の農業は元気が無い」論への疑問、そしてそれらを唱えることによって「誰が得をするのか」という懐疑など、共感するも反論するも、農業問題を論じる上では避けては通れない一冊。
【6月10日】http://www.tbsradio.jp/dig/2010/06/post-138.html
- 作者: 河合香織
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2010/05/28
- メディア: 文庫
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『誘拐逃避行』の文庫版。「誘拐された」はずの少女が「帰りたくない」と言った。ある「誘拐事件」の背景には、単に「被害者の少女/加害者の大人」といった言葉では割り切れない複雑な情念があった。
【6月17日】http://www.tbsradio.jp/dig/2010/06/post-155.html
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2011/02/25
- メディア: DVD
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なんか撮り方が「川口浩探検隊シリーズ」みたいで、地元の漁師の撮られ方が未開の部族のような描き方で、撮影側の持っている対立構図があからさまなのって「ドキュメンタリー」としては微妙じゃないかな、という話をしたように思う。
【6月23日】http://www.tbsradio.jp/dig/2010/06/post-170.html
- 作者: 山本譲司
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/03/30
- メディア: 文庫
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服役経験を持つ著者が、犯罪を重ねる障害者触法障害者、「累犯障害者」たちを描くルポ。刑務所に戻りたいからと放火を続ける者。知的障害にかこつけられ、冤罪を押しきせられる者。「現実を描写し、社会問題化する」ことがルポルタージュの役割であるなら、少なくとも前半については鋭いメスを光らせている名著(後半についてはこれからだ)。3、4章で描かれているような知的障害or精神障害を抱えている売春女性は、僕も頻繁に取材中に遭遇する。問題は、実はそうした裏付けデータや証言は既にたくさんあるのだが、誰もそれをあえては語らなかったこと。語り口や視点如何によって、対象と言説の距離は様々に変わる。