昨日、サザエさんを観ていて思い出したこと。

八木 (「行き過ぎたジェンダーフリー」等によって)実際、テレビ番組もずいぶん変わっているようですね。たとえば、アニメの人気番組『サザエさん』は、しきりに槍玉に挙っています。ジェンダーの視点からすると、もっとも許せない番組だそうです。『サザエさん』は、男と女の役割がはっきりしていますね。専業主婦のいる家庭ですし、三世代同居ですから。
西尾 健全な家庭ですよ。
八木 昔ながらの誰もが懐かしい思いに駆られる家庭だと思いますがね。ただ、ジェンダーフリー派からすれば絶対に許せない。波平さんもマスオさんも家事をすることはありません。波平さんは仕事から帰ってくると必ず和服に着替えていますが、以前は和服に着替えるのを妻のフネさんが手伝っているシーンがありました。これがいつの間にかなくなっているのですよ。自分で着替えるように変わっているのです。
 これはダイレクトには関係ないかもしれませんが、お盆になるとチョンマゲのご先祖さまが出てくるシーンが私が子供の頃にはありました。波平さんがご先祖さまの仏壇を背にしながら、カツオを叱るというシーンなんかもあったのですけど、これも最近なくなっているのです。
 そうやって、だんだんと『サザエさん』の内容も変わっていっているのですが、それでもまだ『サザエさん』は悪い漫画だという指摘を彼らは一貫してしています。
西尾 困ったものですね。
八木秀次西尾幹二『新・国民の油断』第一版第一刷p.250より


困ったものですね。




「第5894話 料理の達人」より

「第5894話 料理の達人」より

「第5927話 秋の彼岸のご先祖さま」より




って、あれぇ?




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