どんなに極端な主張でも、一切選挙活動していなくても、だいたい0.5%くらいの票なら入る?

ここ数日、なんか無性に泡沫候補 a.k.a インディーズ候補の得票率が気になってしまいました。前回の参議院選挙で、泡沫政党が0.2〜0.5%前後の相対得票率を獲得しているのをみて、「ひょっとして、どんなに極端な主張をしようが、一切選挙活動しなかろうが、だいたい0.5%くらいの票なら入るんじゃないだろうか」と思いついた。


これまでの選挙で言えば、例えば「国際ユダヤ組織による日本の破壊と乗っ取りから国を守るために立候補を表明しました」と主張している人の得票率が0.6%。「米国やEUの一州に加わる。広域暴力団に警察をやらせる」と主張している人の得票率が1.1%。拘置所に拘置中のため、選挙活動を一切行わなかった人の得票率が0.3%と、かなり極端な主張をしていたり、何も活動していない人が、やはり同程度の票を獲得している。かく戦えり!インディーズ候補で紹介されている泡沫候補をみると、どの候補もやはりそれなりの票を獲得している模様。


国政と地方などで条件はずいぶん違うだろうし、泡沫候補が増えれば増えるほど一候補者あたりの配分も減ることもあるだろう(2007年都知事選)から、「誰であろうと0.5%前後の票はもらえる」とは言えない。ただ、0.5%くらい(1000人に5人くらい)は結構デタラメな投票行動が観察されるだろうし、泡沫候補に流れる小数点以下の数値の変動は誤差の範囲で済ませられそうに思う。


例えば0.5%の相対得票率だった9条ネットとかは、その結果を受けて「273,755人が支持してくれました」と書いている。でも、細かく言えば、「支持した人の数」(積極的に名前を書いた人)と「投票しちゃった人の数」(目に付いたものを書いた人、冗談で書いた人)は別で、そこには多くの“誤配”が含まれている。それでも候補者や“運動体”は、「●●人の心を動かしたのだ!」としてモチベーションへと変えていくのだろうけれど、同様に他の候補にもそういう「ドラマ(化)」が潜んでいて、その微細な変動は少なくとも選挙においてはあまり効果をもたなそう。


こういうテーマに特化したような本はあるのだろうか。あるなら読みたいなぁ。ないなら誰か『泡沫候補政治学』という本を書いてください。あるいはchikiを数ヶ月の間缶詰状態にしてください(ウソ)。